阪神タイガースを救った助っ人・バースの知られざる物語とその後の悲劇

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1980年代、日本のプロ野球界において「二番手の外国人選手」として入団したランディ・バースはわずか数年で「史上最強の助っ人」の称号を獲得し、阪神タイガースを日本一に導いた

しかし、彼のキャリアには光だけでなく、影もあった

その背景には、チームメートたちの証言が明かす苦悩や選手としての挫折、さらには悲劇的な結末が隠されている

「ワシに聞くなんてよっぽどやろ」川藤幸三に仰いだ助言

1986年、バースは再びそのバットで球場を沸かせていたが、時折訪れる不調に悩まされていた

そんな時、彼は川藤幸三に助言を求めた

川藤は、「お前が怖いから、相手はボール球を投げてくる

それに付き合うことはない」とアドバイス

バースはこの言葉に支えられ、再び輝きを取り戻し、2年連続の三冠王を達成した

しかしながら、チームは3位に終わり、翌年にはまさかの最下位となった

シーズン途中にまさかの退団…迎えた“悲劇的な結末”

1988年、来日6年目のバースは、長男ザクリーの病気が発覚し、アメリカでの治療を希望

球団は一時帰国を認めたが、そこで高額な治療費を巡る対立が生じた

この問題がこじれ、バースは解雇通告を受けることに

事態は野球の枠を超え、掛布を巡る監督との問題も表面化し、阪神に「お家騒動」のレッテルが貼られた

そして、球団の新任代表古谷真吾の心労が重なり、悲劇的な結末を迎える

7月19日、古谷は自ら命を絶った

まとめ

バースの成功と崩壊は、阪神タイガースの歴史の中で特異なエピソードであり、多くの人々に感動と教訓を与えた

彼のキャリアの中で出会った仲間たちとの絆や、困難を乗り越えた瞬間は、今でも語り継がれている

ランディ・バースの物語は、成功と挫折が交錯するドラマの連続だ。プロ野球界で頂点を極めた選手が、個人的な事情やチーム内の問題によってそのキャリアを絶たれる姿は、多くのファンの心に深い悲しみを与える。
キーワード解説

  • 助っ人とは?:外国から来て、その国のスポーツチームのためにプレイする選手のこと。
  • 三冠王とは?:野球で打率、ホームラン、打点の3つの部門で1位を獲得する選手のことで、非常に少ない業績である。
  • お家騒動とは?:チームや球団内の人間関係が悪化し、内輪もめが起きること。

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