完封目前だった9回、北海道日本ハムファイターズの加藤貴(左腕)が、オリックス・頓宮に逆転のサヨナラ3ランを打たれた
暴風圏内から一転、よもやの幕切れに新庄剛志監督も、苦笑いを浮かべるしかなかった
試合は2―0のまま進行していたが、9回の立ち上がり、先頭の宗範(しゅうはん)とディアスの連打で無死一、二塁の場面を迎える
続く杉本が左前適時打を放ち、1点差に詰め寄った
続いて西野が犠打を挟み、1死二、三塁から迎えたのが頓宮であった
頓宮は加藤の投げたボールを捉え、劇的な一発を放った
この打撃は、加藤の8回までの素晴らしいピッチングが一瞬で崩れ去る瞬間でもあった
新庄監督は試合後、「まあ、今日いろいろトラブルがありましたからね
こういう日でも勝てるチームではありたかったですが」と振り返り、悔しさを露わにした
実はこの試合の前日、日本ハムは移動トラブルに見舞われていた
搭乗予定だった伊丹直行便が4時間20分もの遅れを発表したため、選手たちは羽田経由で移動を余儀なくされた
新庄監督はインスタグラムを通じて、スタメン発表を行い、「練習する時間がないので、空港で体動かしといて」と指示を飛ばした
試合の kickoff(開始)は16分遅れで、これはオリックスが2014年に見舞われた飛行機遅延によるものを除けば、11年ぶりの出来事であった
そして、当日の試合は結果としても、日本ハムにとっては苦しい内容となった
首位のソフトバンクとの差は、1ゲーム差となり、今後の試合への厳しいプレッシャーがかかることとなった
試合終了後、加藤は「全部打たれているのは甘いので…
しっかりと反省して頑張ります」と悔しい表情で語った
試合の振り返り
| 時間 | 出来事 |
|---|---|
| 9:51 | 搭乗予定の伊丹直行便が4時間20分遅れ |
| 12:00 | 本隊が新千歳から羽田へ出発 |
| 14:30 | 新庄監督がインスタでスタメンを発表 |
| 17:10 | 試合開始を15分遅らせると場内放送 |
| 20:46 | サヨナラ被弾で試合終了 |
キーワード解説
- サヨナラ3ランとは? 試合の最後に同点または逆転となる3点の本塁打のことを指します。これにより、チームの勝利が決まります。
- 完封とは? 試合で、相手チームが1点も得点を取れないことを意味します。投手が相手打線を完全に抑えた状態を指します。
- ディアスとは? 打者の一人で、今日の試合でもヒットを放って得点につながるプレーをしました。
- インスタグラムとは? SNSの一種で、監督が試合のスタメンを発表するために使用しました。

