横浜スタジアムの盛況、広島が直面する集客の難しさとは

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 広島東洋カープが7日、横浜スタジアムで横浜DeNAベイスターズとの対戦に臨んだが、5-9で敗れ、順位が5位に落ち込みました

先発投手の森が3回で8安打6失点という結果で、試合の主導権を握られてしまいましたが、打線の中では一時1点差まで詰め寄る場面も見受けられ、新井貴浩監督(48)は「6点ビハインドになったけど、野手陣がいいスイングをしていたと思う」と試合を総括しました

 ただ、この試合においては3位のDeNAに対して敗れ、クライマックスシリーズ(CS)圏内とのゲーム差が4に広がりました

さらに、試合の結果以上に注目を集めたのは、横浜スタジアムの観客動員と熱気です

横浜スタジアムは本拠地マツダスタジアムと同じく屋外球場で、連戦中の3日間は常に3万人超えの観客を記録

また、この日は「YOKOHAMA STAR NIGHT」と題した特別イベントとしてDeNAが特別ユニフォームを着用し、球場内の約9割がDeNAファンで埋め尽くされました

 その一方で、広島の本拠地マツダスタジアムでは、暑さによる影響もあってか、観客動員数が前年比で「2.1%減」するなど、厳しい状況が続いています

特に、午後6時からのナイトゲームでは一塁側の内野席や右翼席に強い西日が照りつけるなどの厳しいコンディションにも関わらず、横浜スタジアムでは多くのファンが詰めかける様子が見受けられました

 広島関係者は、他球場に対して「もう完敗……」とため息を漏らすなど、集客やファンサービスにおける差を痛感しているようです

実際、ハマスタは2009年のマツダ開場以来、広島が先駆的なボールパークとして称賛されましたが、現在では横浜スタジアムがその集客力で逆転を果たしています

DeNA関係者は、広島がハマスタの成功を学び、マツダスタジアムの「再興」につなげる必要があるかもしれないとの見解を示しています

 今回の試合を通じて、観客動員や集客の面で横浜スタジアムとマツダスタジアムの差が顕著に表れたことに驚きを隠せません。特に、広島ファンが集まる試合でも観客が減少している現実は、チームの成績以上にファンにとっての魅力が問われていることを示しています。この状況を打破するためには、球場の魅力を高める施策が求められています。
キーワード解説

  • クライマックスシリーズ(CS)とは? クライマックスシリーズは、プロ野球のポストシーズンに行われるプレーオフ形式の試合で、リーグの上位チームが日本シリーズ進出をかけて対戦する。
  • ボールパークとは? ボールパークは、野球場を指す言葉であり、単に試合を行う場であるだけでなく、飲食店や商業施設などが併設されていることを特徴とする。
  • 観客動員数とは? 観客動員数とは、特定のイベントや試合において実際に集まった観客の人数を指し、試合の人気や集客力を示す重要な指標である。

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