近年では初回からのバントは少なくなっているため、その選択には新鮮さがあった
2回も無死一塁の場面でチームトップの打率を誇る岸田が打席に立ったが、バントは選ばれなかった
この場面については、相手投手メヒアが試合前まで勝ち星1つ、そして防御率5点台という厳しい成績だったため、打つチャンスと考えたのかもしれない
問題は4回の攻撃であった
メヒアに手こずり始めた巨人ベンチは、無死一塁で泉口に対してヒットエンドランのサインを出した
しかし、泉口は外のチェンジアップに空振りし、佐々木は盗塁を試みたが失敗
このプレーについて、指揮官は「ワンバウンドや顔付近に来た球なら仕方がないが、ボール気味の球はファウルで逃げるべきだ」と語り、選手の判断力に疑問を呈した
実際、昔の藤田元監督からは「ベンチのサイン通りにプレーできるのがいい選手」と教えられたという
先発の戸郷は悪いなりにも2失点で粘り、救援陣は完全投球を披露したものの、打線は終盤に見せ場を作ることができず、完封負けを喫した
評論家の村田真一氏は、「キャベッジ以外の選手はもっとチーム打撃を心がけないと、また手痛い星を落としてしまう」と警鐘を鳴らした
巨人の試合内容には様々な課題が浮き彫りになった。特に四回の攻撃ではサインを守れなかったことが致命的だった。選手たちには、状況判断の重要性を再認識してほしい。
キーワード解説
- ヒットエンドランとは?:ヒットエンドランは、走者がスタートを切り、打者が打つという戦術で、成功すれば得点のチャンスを広げることができる。
- 防御率とは?:防御率は、投手がどれだけ自責点を許したかを示す指標で、数字が低いほど良い投手とされる。

