この作戦の目的は、疲労による故障を防ぐためであり、郡司裕也捕手、万波中正外野手らをベンチスタートとした
一方で、新庄剛志監督は投打の二刀流が可能な矢沢宏太投手を「5番・右翼」に起用し、この戦略が見事に成功した
試合前、新庄監督は「(試合前は)最初7番ぐらいだったんですけど、こっちに来るタクシーで『矢沢くん、4番にしない?』となって、じゃあ5番にします、と」と述べている
この決断から、1回に4番のフランミル・レイエスが左中間に先制の二塁打を放つと、3回には矢沢が右中間に2点三塁打を運び、楽天の先発右腕ミゲル・ヤフーレ投手を早々にKOに追い込む
その後も、日本ハムの打線は勢いづき、5回終了時点で6得点を挙げ、2桁安打を記録した
6番に入った有薗直輝内野手も今季6試合目の出場で3安打1打点を挙げ、チームは大量7点のリードを持つこととなった
しかし、終盤には楽天が5点を奪い、2点差に迫られるハラハラした展開となったが、日本ハムは何とか逃げ切った
試合後、新庄監督は「こういう戦いも成長の1つだね」と語り、特に若手選手の松本剛に対して「こういう展開、ヒリヒリするの」と尋ねると、「そりゃしますよ」との返答を得た
監督自身はこのハラハラした展開を楽しんでいたようで、就任2年目までは逆転されるケースが見られたが、「去年ぐらいから少しずつ逆転されないイメージができた」とし、チームの粘り強さの向上を感じている
先発の伊藤大海投手は7イニングを4安打2失点に抑え、両リーグ最多の12勝目(6敗)をマーク
これによりチームは連勝を続け、首位ソフトバンクとのゲーム差「3」を死守しつつ、残り35試合を見据えた体力温存が果たせた
今回の日本ハムと楽天の試合では、主力選手を休ませる斬新な策が勝利をもたらしました。特に、矢沢投手を5番に起用した新庄監督の柔軟な戦略が光りました。今後の試合に向けても選手の体力を温存できた点は、特に評価されるべきでしょう。
キーワード解説
- リフレッシュ休養とは?:選手が疲労を回復させるために、試合に出場せず休むことを指します。
- 二刀流とは?:投手と野手の両方でプレーできる選手を指し、特に日本ハムの大谷翔平選手が有名です。
- K.O.とは?:相手チームの投手を早期に交代させることを意味し、試合を有利に運ぶための戦略です。
- 粘り強さとは?:試合終盤において、相手に逆転されずに最後まで戦い抜く姿勢を指します。

