ヤクルト・大西広樹投手が圧倒的安定感を発揮する理由とは
ヤクルト・大西広樹投手(27)は、今シーズン、勝ちパターンのリリーバーとして圧倒的な存在感を示している昨季は60試合に登板したこの「鉄腕リリーバー」は、開幕前のコンディション不良で出遅れたものの、8月18日までに35試合に登板し、成績は3勝1敗、防御率は驚異の0.53を記録している
この抜群の安定感は、思い切った取捨選択があったからだ
大西投手は昨年、多様なボールを投げていたが、周囲の助言を受けて「球種を絞る」ことの重要性を理解した
「頼れる球が2、3球種あればいい」との発言の裏には、昨年のオールスターゲームでの経験が隠れている
そこで、大西投手は初出場ながらも第2戦で登板し、1回6安打4失点を喫した
その試合を通じて「他の球だけでは抑えられない」との痛感が、今年の投球スタイルに影響を与えた
彼は、他球団の選手たちとの交流から得た情報をもとに、自身の投球に対する考えを更に深めた
昨季は7つの変化球を駆使していたが、今季はシュート、フォークボール、スライダー、シンカーの4球種に絞っている
特に、シュートボールと直球を生かすために指先の使い方が異なるカットボールなど、他の変化球を優先的に削っている
また、今季のオールスターゲームでも登板し、松坂大輔氏に習った「松坂スライダー」を決め球として投じた
今のところ、40試合連続無失点のプロ野球新記録を樹立した阪神・石井に負けない好成績を残しているが、本人は冷静な分析を続けている
「去年はボール自体が良かったので、自信を持って投げられた
今年はまだ万全の状態ではない」と述べている
大西投手は、今後も一日一日の勝負を大切にし、欲を出さずにできることを全力で続ける姿勢を崩さないという
新たなスタイルでの躍進に期待が集まっている
大西広樹投手の活躍は、リリーフ投手としての新しいスタイルを見せ、ファンやチームにとって非常に嬉しいニュースである。多様な武器を絞り、選手仲間の意見を取り入れることで成長を続けている。彼の冷静な分析と今後の挑戦には注目が集まる。
キーワード解説
- 鉄腕リリーバーとは? 投手の中でもリリーフとして特に優れたパフォーマンスを発揮する選手を指します。
- 防御率とは? 投手が投げたイニングに対して、与えた失点の割合を示す数字で、低いほど優れた成績とされます。
- オールスターゲームとは? 各リーグの優秀な選手が集まるイベントで、プロ野球のエンターテインメントを代表する試合の一つです。
- 変化球とは? ボールの軌道を変えて打者を惑わせるために投げる球で、ストレート以外の球を指します。

