会議には同チームの栗山英樹CB（チーム統括本部長）が出席し、全体の指名候補約120人をリストアップしました
これに関し、大渕隆GM補佐兼スカウト部長は「全体像を整理した
ランキングにはほぼ触れていない」と述べ、特に高校生選手については、ドラフト会議に残す選手とそうでない選手を厳選したことを示しました
また、大学生及び社会人選手については、都市対抗選手権やリーグ戦の視察方法を確認し、それらのイベントを基に選手選定を進めていく意向を表明しました
なお、今秋のドラフトでの指名候補となっている米スタンフォード大学の佐々木麟太郎選手に関しては、この会議で議題には上がりませんでした
栗山CBは「ルールを確認しながら進めていく
日本人選手は他のアメリカの大学にもいる
彼ら一人一人の人生にとって何が良いのかを考えながら進んでいる」と述べ、選手の人生を最優先にした方針を強調しました
さらに、大渕スカウト部長は「今年の傾向として、高校生が少ないかなという印象があり、突出した野手が見当たらなかった
特に横浜高校の選手たちが手を挙げてくれないので、上位の野手が少ない印象がある」と状況を説明しました
また、北海道出身で「高校ナンバーワン投手」と評される健大高崎の石垣元気選手について、「甲子園でのパフォーマンスがもっと見たかった
彼はU-18日本代表に選ばれると思うので、そこで見られることを期待している」と明かしました
該当選手は9月5日に沖縄で開幕される「第32回WBSC U-18ワールドカップ」に出場予定であり、日本ハムのスカウトは選手に密着マークをつける意向を示しました
さらに、8月31日に沖縄で行われる大学日本代表との壮行試合には栗山CBが視察に訪れる予定です
今回のスカウト会議では、日本ハムの選手選定に対する慎重なアプローチが浮き彫りになりました。特に栗山CBが選手の人生を考慮する姿勢は、選手育成における新たな視点を提供しています。また、高校生野手の減少が指摘される中、大学生や社会人選手の査定にどのように影響するのかも注目されます。
キーワード解説
- スカウト会議とは？：各球団が選手を選定するために行う会議で、将来のドラフト候補をリストアップする重要な場です。
- ドラフトとは？：プロ野球チームが新たな選手を獲得するための選手選定の制度で、各チームが順番に選手を指名します。
- 都市対抗選手権とは？：各地区から選ばれた社会人チームが戦う大会で、選手の実力をアピールする場となります。
- U-18とは？：18歳以下の選手を対象とした代表チームで、国際大会に出場することが目的です。
- 密着マークとは？：特定の選手に対して徹底的に観察し、そのパフォーマンスを詳細に記録する行為を指します。
