達川氏は、自身が打者に対して行った「ささやき戦術」が有名であるが、その中でも特に記憶に残っている出来事を共有した
この日のトークでは、達川氏が巨人時代のクロマティ選手に「シー」と言われた場面が取り上げられた
達川氏は、「クロマティから『シー』ってやられた
お前、黙っとけと
ちょっと集中したいって」と当時のやりとりを回想
江川氏が「クロマティに『シー』ってやられたってことは英語で話しかけてるってことでしょ?」と尋ねると、達川氏は「No、No、No」と驚いた様子で否定し、その背景を詳しく説明した
達川氏は、「スパイクを土のグラウンドでも履きやすいものを選んでいた
しかし、北別府から外のカーブで3打席連続三振された後、4打席目に剣(金具)のスパイクを履いていったところ、クロマティに『シー』と言われたんだ
そこで外からのカーブを左中間に打ち返した
この時、スパイクを履き替えたことで相手が注意すべきだと学んだ」と振り返り、笑みを浮かべた
江川氏は、「サインを出す前に気が付かなきゃいけないと思うけど」と指摘すると、達川氏は「いや、気を付けてたのよ
ただ、同じ攻めで問題ないかと思っていたら、相手も考えて攻めてくる
そう考えると、いいバッターだなと思った」と、相手バッターへの敬意を表した
このエピソードでは、達川氏の現役時代の独特なプレースタイルがよく表れています。特に「ささやき戦術」という言葉は、野球において心理戦の一環として非常に興味深く、当時の選手間の関係性やコミュニケーションのあり方が垣間見えます。また、達川氏のユーモアにも触れ、野球は単なる競技でなく、選手間の絆や戦略が味わえるスポーツであることが分かります。
キーワード解説
- 達川光男とは?
- 江川卓とは?
- ささやき戦術とは?
- スパイクとは?

