その手腕や采配は、朗報や悲劇をも共に分かち合った選手たちとの関係に基づいている
ここでは、広島アスリートマガジンに過去掲載された監督のインタビューやOBの証言をもとに、名場面の裏側や勝利への哲学をお届けする
山本浩二監督の就任と理念
1989年、山本浩二監督が広島カープの指揮を執った初年度、チームは5年ぶりのリーグ優勝を果たした彼の指導の下、ベテラン選手と若手選手の力を融合させることに成功したのだ
厳しい練習による体力改造
選手たちが当時、『優勝慣れ』していた状態にあったことから、山本監督は厳しい練習を課した陸上選手のように走り込み、体力を向上させることが重要だと認識したのだ
チームの向上を図るために、選手たちにはしんどい練習を強いることが必要だったのである
監督としての哲学
山本監督は、選手たちに『君たちはもっとできる、まだできる』という強いメッセージを送り続けた彼自身も選手として、6度の優勝を経験しており、選手たちに勝利をもたらすための意識改革を求めていた
OBの証言
カープOB・木下富雄氏は、山本監督との長い付き合いを振り返り、彼との関係を『不思議な縁』と表現した現役時代に一緒に優勝した経験が、現在の監督としての信頼にも繋がっているのだ
山本浩二監督の指導方針には、選手への厳しさと優しさが共存していたと感じます。過去の成功体験を基に、選手たちに新たな挑戦を促す姿勢は、リーダーとしてとても重要です。
キーワード解説
- 指揮：チームや選手を率いること。指導者としての役割を担う。
- 優勝慣れ：たびたび優勝していることから、勝利が当然のように思われる状態。
- 意識改革：物事の捉え方や思考を変えること。
