ソフトバンク育成ルーキー相原雄太投手がライブBPに登板し成長をアピール

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福岡県筑後市にあるソフトバンクのファーム施設で、育成ルーキーの相原雄太投手(23)が、22日に実戦形式の打撃練習「ライブBP」に登板しました

この練習は、投手が実際の試合に近い形でバッターと対戦することで、自己の投球技術を試す重要な場面です

相原投手は、この日の練習で育成選手の川原田、大泉、加藤、広瀬結の4人に対して合計20球を投げました

結果として、安打性の当たりは2本にとどまるものの、最速147キロを記録しました

「横ぶれをしないことや球の高さを間違えないことに取り組んできた」と相原は練習の手応えを語りました

彼を指導する奥村政稔3軍ファーム投手コーチ(33)は、「全体的に真っすぐは力があり、変化球も良かった

球の強さがだいぶん出てきた」と評価しつつも、「中継ぎだから尻上がりによくなるのではなく、最初の打者から全力で」投げるようにとも指導しました

相原投手は、191センチの長身から投げ下ろす角度のある真っすぐとフォークが魅力の152キロ右腕です

過去には、埼玉・伊奈学園総合高3年の11月に右肘の靱帯を再建する手術を受け、さらに仙台大でも肘の故障で大きな影響を受けていました

昨年度はファーム非公式戦で28試合に出場し、1勝1敗、防御率は6.03という成績でしたが、今年に入ってからは、着実に球速が向上しています

相原投手は、「肘を気にしている訳ではないけど、勝手に体がセーブしていて、フォームがいまひとつ決まらず、自信を持って投げることができなかった」と過去の苦悩を振り返ります

しかし、ファーム施設で練習中に先輩の大関選手から「自分の最高を引き出す考え方」という本を薦められたことが、彼の思考を変えるきっかけになりました

「過去と比べても、今の体は違う

それよりもなりたい未来を設定して、そのために何をしていくのか…

考え方が楽になった」と相原は新しい自分を見据えて前進しています

さらに、相原は「まずは来春のキャンプは宮崎に行けるように、もっと積極的にやっていきたい」と意気込みを語りました

夢に向かって着実に歩みを進めています

相原雄太投手の成長は、厳しい過去からの復活を証明するものです。特にトミー・ジョン手術を経て、投手としての能力を再構築する姿は多くのファンに希望を与えることでしょう。今後のプレーが非常に楽しみです。
キーワード解説

  • ライブBPとは?実戦形式の打撃練習で、投手がバッターと対戦する様子を再現することで、自分の投球力や技術を確認する重要な練習です。
  • トミー・ジョン手術とは?投手が肘を負傷した際に行う手術で、靱帯を再建し投球能力を回復させるための手術です。
  • 中継ぎとは?試合中に先発投手の後に登板し、投球を続ける投手のことを指します。主に短いイニングを任されることが多いです。

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