プロ入り最多となる11安打を浴びながらも、粘りの投球でチームの逆転勝利に貢献しました
金丸にとってこの試合が今季の最終登板となり、結果として2勝6敗、防御率2.61でシーズンを終えました
ネット裏で見守った本紙評論家の今中慎二さんは、「打線の影響でこの結果に至ったが、勝敗が逆でもおかしくなかった
よく頑張ったと思う」と評価しつつも、さらなるレベルアップへ向けた課題を指摘しました
金丸が投じたプロ入り最多の126球のうち、11安打のうち実に8本が変化球でした
特に注目されたのは、同点の6回に代打・ヘルナンデスに許した勝ち越しの右前適時打で、これは落ちきらなかったスプリットによるものでした
今中さんは「この日は特に変化球が多かったが、トータルで見てもスプリットやスライダーなどのウイニングショットとなる変化球の精度が高くない
来年に向けての課題だ」と説明しました
さらに、今中さんが指摘したもう一つの課題は、右打者への外角直球、左打者への内角直球です
左投手にとって特に重要な右打者への内角直球、いわゆる「クロスファイアー」は十分に通用しているが、これに頼りすぎる傾向があり、「右打者の外角直球をうまく使えば球数も少なく済み、楽に投球できる」と話しました
金丸選手には「超一流になる可能性を秘めている」と期待が寄せられており、来年に向けて変化球の精度と右打者の外角直球を磨くことが重要とされています
金丸選手の投球には一定の成果が見られましたが、次のシーズンに向けて問題点も残っています。特に変化球の精度向上に課題があり、今後の成長が楽しみです。期待されているだけに、彼自身の努力が試されるでしょう。
キーワード解説
- プロ入り最多投球数とは?:プロ入りで投げた中で最も多い球数のこと。多くの球を投げることで、選手のスタミナや耐久性が試されます。
- スプリットとは?:投球の一種で、ボールが急激に落ちるため、打者が打ちにくい変化球です。
- クロスファイアーとは?:右打者に対して内角へ直球を投げることで、打者がスイングしにくくする戦略です。

