ソフトバンク、小久保監督の指揮で最下位からの再起を図る
ソフトバンクホークスは、今季開幕から約1ヶ月が経過した時点で、9勝13敗2分けという成績で最下位に低迷しているこの成績は、ダイエー時代の1996年以来、実に29年ぶりの歴史的な出遅れであり、チームは厳しい状況に直面していた
そんな中、小久保監督は5月15日に驚くべき決断を下す
それは、昨シーズンの移籍加入以降初めて、山川選手を4番から降ろすことだ
小久保監督の指揮のもと、「決めていることは悩まない」というポリシーが重要視され、チームの中心選手である柳田選手や近藤選手の起用法も戦略の一環として注目を集めている
特に山川選手に対しては、「打っても打たなくても4番」と強い信念を抱いていたが、最終的には冷静な判断に基づき打線を柔軟に組み替える必要があることを認識した
その結果、嶺井選手をプロ12年目にして初めて4番に起用するという大胆なオーダーも試みられた
昨シーズンには、本塁打と打点の2冠に輝いた山川選手と、リーグ最優秀選手に選ばれた近藤選手が打線の中軸を担っていたが、今年は「今いるメンバーが最強」という姿勢で、出番が少なかった選手や若手にも積極的な起用がなされている
チームの低迷が続く中、小久保監督はコーチ陣にも勝利につながる方策を考えさせる方向で進めている
特に注目すべきは、月に1度開催されるコーチ陣との食事会だ
この会合では、選手の起用法やチーム強化につながる意見を取り入れる場となっており、各コーチからの提案は小久保監督によって詳細に記録され、実際の采配に生かされることもある
特に本多内野守備走塁兼作戦コーチは、「会合の中でコーチから上がった内容が、適切なタイミングで監督から出てくることがあった」と振り返る
小久保監督は、「選手やメディアの意見を気にせずに判断を下す
その点については今後も変わることはない」と強調
チームに受け継がれている勝利への執念が、借金7からの逆襲への道を切り開いた多くの英断につながっていることがうかがえる
小久保監督の柔軟な采配は、選手たちのコンディションや相手投手との相性を見極めることから生まれている。特に、月1回のコーチとの会議を設けて、意見を出し合う風通しの良さがチーム全体の士気を高めている。彼の決断力が、低迷からの脱却につながることが期待される。
キーワード解説
- 小久保監督とは?: ソフトバンクホークスの監督で、選手時代は名プレーヤーとして知られる。チームの指揮を執りながら、戦略的な判断を行う。
- 山川選手とは?: ソフトバンクホークスの強打者で、昨シーズンは本塁打と打点の2冠を獲得した。4番打者として期待されている。
- コーチ陣とは?: チームの選手を指導するスタッフのこと。作戦や選手起用について監督と意見を交わす重要な役割を担う。

