試合では同点で迎えた7回一死一、二塁の場面で降板を告げられ、悔しさをにじませながら肩を落とした
「投げ切りたかったが、まだまだ投げさせてもらえなかった」と語った古謝投手は、降板後にエラーも絡み2点を失い、最終的には3失点(自責1)で今季の敗北を喫した
古謝投手は、桐蔭横浜大を卒業後、2023年のドラフトで1位指名を受けて入団した
昨季は15試合に登板し、5勝8敗、防御率4.32という成績を残したが、その多くは5回を超えることが難しく、制球力や投球精度に課題があった
しかし、シーズン終了後のオフには体力面を含めて徹底的なトレーニングを行い、2年目の今季はその成果を発揮している
今季は19試合に登板し、7勝7敗、防御率3.70と安定した成績を収めており、さらに投球回数も107回に達した
また、故障や疲労による途中降板が少なくなり、四死球の数も昨年の38から30に改善された
ストライクゾーンでの勝負を増やすことで、安打を許す場面も増えたが、プロ初完封勝利を挙げた事実は彼の成長を示す重要な成果と言える
本人は「昨年は6回で苦しかったが、今は7回で苦しんでいる
これは成長の証」と手応えを感じている様子
監督の三木肇は「彼が感じていることを今後に生かしてほしい」とし、更なる成長に期待を寄せている
自己最多の6勝を挙げた古謝投手は、今後規定投球回をクリアし、名実ともにローテーションの柱となる存在を目指す
古謝樹投手が今季に見せた成長は、ただの数字に留まらない。彼がプレッシャーや課題を克服し、プロとして自信を持つようになったことが伝わる。この成長は今後のシーズンにおいて、チーム全体にも良い影響を与えることが期待される。
キーワード解説
- 完封勝利とは?:試合でダー投手が相手チームを1点も許さずに勝つことを意味します。この成果は投手の実力の証であり、高く評価されます。
- 防御率とは?:投手が自身が許した自責点を投球回数で割って算出される指標であり、投手の安定性を示す重要なデータの一つです。
- 四死球とは?:四球(ボールがストライクゾーンを通らずにバッターに与えられる球)と死球(バッターがボールに当たることで与えられる球)の合計を指し、投手の制球力を測る指標の一部です。

