元大洋エース遠藤一彦、巨人戦でのアキレスけん断裂の悲劇と復活の道
1987年10月3日、元大洋のエース遠藤一彦（70）が、巨人戦での衝撃的な負傷を振り返ったこの日は、後楽園球場で行われた試合で、右アキレスけんを完全に断裂するというトラブルに見舞われてしまった
進行中の試合の中、遠藤は二塁の篠塚利夫（後の和典）のエラーで出塁し、次の打者高木豊が放った左翼線の二塁打で二塁を回った際に怪我を負った
アキレスけんとは？
アキレスけんとは、ふくらはぎの筋肉からかかと骨につながる腱のこと運動や歩行などで重要な役割を果たしており、アキレスけんが切れると激しい痛みを伴い、歩くことさえ困難になることが多い
遠藤は「初めは捻挫だと思ったが、三塁に滑り込んだ際、立てなくなった」と振り返る
当時、トレーナーが確認した結果、アキレスけんが切れていたことが分かった
手術を受けた後、彼は6カ月間のリハビリを経て、翌年の開幕に間に合わせることを目指した
復帰への強い意志
遠藤は1977年に大洋に入団し、1982年からは6年連続で二桁勝利を達成するなど、猛者としての名声を築いていた彼は開幕投手としての影響力を非常に重視しており、久々のマウンドへの復帰を目指す中、リハビリにも全力を注いだ
しかし、開幕戦には出場できず、再起を遂げるための課題が残されていた
カムバックへの道のり
1988年、遠藤はわずか5勝12敗、続く1989年も2勝8敗と不調に苦しむが、1990年にクローザーとして再起を果たし、6勝6敗21セーブを記録特にカムバック賞を受賞したことは、彼にとって大きな励みとなった
しかし、その間もアキレスけんの影響が色濃く残るなか、最良のパフォーマンスには遠いと感じていた
- 選手プロフィール
- 遠藤一彦（えんどう・かずひこ） 生年月日: 1955年4月19日 出身地: 福島県 投球スタイル: 右投右打 通算成績: 460試合出場、134勝、128敗、58セーブ、防御率3.49
キーワード解説
- アキレスけんとは？: ふくらはぎの筋肉と踵をつなぐ腱で、運動において非常に重要な役割を果たします。これが切れると激しい痛みを伴い、通常の日常生活にも影響を及ぼすことがあります。
- カムバック賞とは？: 一度は成績やパフォーマンスが低下した選手が、再び活躍することで与えられる賞を指します。リカバリーを果たした選手に贈られ、その努力が認められるものです。
