オリックス、阪神大震災30周年を追悼し選手たちが未来の記憶を繋ぐ

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2025年1月17日、オリックス・バファローズは阪神大震災から30年を迎え、大阪・舞洲の球団施設で追悼の意を表しました

この日は正午から神戸に向かって1分間の黙とうが捧げられ、参加者は総勢約90人、福良ゼネラルマネージャーや岸田監督、合同自主トレーニング中の新人選手も含まれていました

震災当時、平井2軍投手コーチは高卒2年目で、神戸市の選手寮でその揺れを経験しました

「ベッドの上にいたが、下から突き上げる揺れで目が覚めた」と、当時の衝撃を語ります

「若かった自分にとっても、あの震災は忘れられないものです」と静かに祈りを捧げました

震災の影響を受けた1995年と1996年、オリックスは「がんばろうKOBE」を合言葉にパ・リーグを連覇

その中心選手として活躍した平井コーチは1995年に53試合で15勝5敗、27セーブを記録しました

「野球選手として、勝利を通じて復興の手助けをしたいと思っていました

ファンと神戸が一体になって取れた優勝でした」と振り返ります

現在、オリックスには震災を経験していない選手が多く在籍しており、平井コーチはその記憶を伝える重要性を感じています

「彼らに当時を語り継ぐことが大切です

目標に向かって全力を尽くすのが私たちの仕事です」と結びました

ドラフト1位で入団した麦谷選手は、宮城県仙台市出身で、彼自身も東日本大震災を経験しています

「まずは被災された方々への追悼をしっかり行い、プロの舞台で頑張るという思いを心に抱いています

この30年を大切にしつつ、優勝を目指したいと思います」と前向きな姿勢を見せました

今回のオリックスの追悼行事は、単なる形式的なものではなく、震災の記憶を引き継ぐ大切な機会でした。平井コーチをはじめ、選手たちが震災の記憶を語り継ぐことで、未来の選手たちに重要なメッセージを伝えています。野球の力で地域を支える姿勢に感銘を受けました。
キーワード解説

  • 阪神大震災とは? 1995年1月17日に発生した震災で、神戸市を中心に多くの被害をもたらし、たくさんの命が失われました。
  • 復興とは? 自然災害の影響を受けた地域が、元の状態に戻るための取り組みのことです。経済的、精神的な支援が含まれます。
  • 黙とうとは? 故人に対して敬意を示し、心の中で祈りを捧げる行為のことです。特別な時間を設けて行います。

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