わずか1試合の登板から契約を育成契約に切り替えられ、戦力外にされどん底を経験
その後、DeNAに移籍し、昨年は飛躍とも言えるシーズンを迎えました
レギュラーシーズンで29試合に登板し、3勝無敗、1セーブ、6ホールドポイントを記録しました
ホールドポイントとは、試合終盤に登壇してリードを守る役割で、重要な場面での投手力を示す指標です
更に、クライマックスシリーズで3試合、日本シリーズでも3試合登板し、無失点の成績で26年ぶりの日本一に貢献しました
しかし、今シーズンは開幕から一軍入りしたものの、防御率1.93は残したものの、ピンチの場面での失点が目立ち、前のピッチャーから残ったランナーが生還することが多くなりました
これは、リリーフ投手に求められる重要な役割の一つで、前任者の残したランナーを返さずに抑えることが勝利に直結します
特に、9月6日の試合では、不安を抱えた中での投球が影響し、1点ビハインドの状況で登板し、2アウト後にタイムリーを浴びてしまい、登録抹消に至りました
チームがクライマックスシリーズまで進出するも、出番はありませんでした
履修した今シーズンは思うような結果に終わりました
◆ オーストラリアでの新たな挑戦自らの課題を認識し、何かを変えなければと考えた颯は、オーストラリアン・ベースボールリーグへの参加を志願
オーストラリアでは、実戦を通じて課題を克服することと、新しい環境での生活を通じて成長したいとの目標を掲げました
チームメイトの益子京右とともに約2ヶ月を過ごし、異国の地での自炊生活や言葉の壁に挑むことで、精神的にも強い投手へと成長することを期待しています
来季に向けて、「先発でも中継ぎでも、チームの勝利に貢献する」と目標を掲げています
身体のコンディションは順調で、「野球を楽しんでやりたい」との気持ちも明かしました
移籍初年度の活躍は偶然ではなく、真夏の異国から成長した姿で帰ってくることを期待される颯
その成長を見守りたいと思います
中川颯選手の移籍2年目には多くの試練がありましたが、オーストラリアでの新たな挑戦を通じて成長を目的としている姿勢は、若い選手にとって良い模範となるでしょう。競技者としてのメンタルや技術を高めるための努力は、今後のキャリアに大きな影響を与えると期待されます。
キーワード解説
- ブレイクスルーとは?:不況や逆境を乗り越えて、思いがけない成功を果たすことを指します。
- ホールドポイントとは?:リリーフ投手が、試合終盤に登板し、リードを維持してゲームを終了させた場合に与えられるポイントです。

