巨人・桑田真澄2軍監督、電撃退団の背景に岡本和真のポスティング？
2025年10月28日、読売ジャイアンツ（以下、巨人）が桑田真澄2軍監督の退団を発表し、これにより球界やファンの間で大きな波紋を呼んでいる桑田氏は「若手の育成が思うように進んでいない責任を取り、退団を決断しました」とのコメントを残しており、その背景には、岡本和真選手のポスティングがあると言われている
ポスティング制度とは、メジャーリーグへの移籍を希望する選手が、球団に対して移籍を申請する制度であり、クラブはその選手を他球団に売却することで譲渡金を得ることができる
岡本選手は来オフに海外FA権を取得するため、巨人側はタダで出て行かれるよりも今オフにポスティングを利用して譲渡金を得る道を選んだとされている
阿部監督の意向と人事の背景
一方、阿部慎之助監督は岡本選手に残留してもらいたいという蜜月の意思を持っていることから、球団と阿部監督間で“ポスティングを認める代わりに、来季の組織編成を阿部監督に任せる”という形で落とし所が見出されたというこれにより、桑田氏は今後のチーム編成から疎外される危険を感じ、退団を決断した可能性が高い
監督とコーチ陣の関係性
阿部監督は退団に際し、「離れるのはとても残念今は感謝の気持ちでいっぱい」と語っているが、実のところ両者の関係は順調とは言えない
阿部監督は昭和の体育会的な指導スタイルを大切にしているのに対し、桑田氏は大学院で指導論を修め、選手の自主性を重んじるスタンスを取るため、考え方や指導方法が全く異なる
“水と油”のような関係性だったとも言える
新しい体制では、橋上秀樹作戦戦略コーチがオフェンスチーフコーチに昇格するなど、親しい関係の先輩たちが集結する“お友達内閣”的な要素も強まっている
ここに松井秀喜氏の存在も影を落としており、桑田氏がフロント入りを提案された際には既に長嶋茂雄さんの訃報が影響を及ぼしている状況だった
巨人の人事には、このように多くの利害関係が交錯しており、見えない“闇”が広がっていることも感じられる
桑田氏の退団がどのような新たな展開を呼び起こすのか、ファンやメディアの注目が集まっている
「週刊新潮」2025年11月13日号掲載今回の桑田真澄2軍監督の退団は、岡本和真選手のポスティングと密接に絡んでいるようです。選手の移籍に絡む人事の難しさを感じさせる出来事であり、その背後にはさまざまな利害関係が潜んでいることが明らかになりました。このような人事の変動が、球団の未来にどのような影響を与えるのか、今後も注目が必要です。
キーワード解説
- ポスティング制度とは？選手がメジャーリーグへ移籍を希望する際に使われる制度で、球団はその選手を他の球団に売却することで譲渡金を得ることができる。
- FA権とは？フリーエージェント権とも呼ばれ、選手が一定期間中に移籍先を選ぶ権利を持つことを指す。オフシーズンに移籍が可能となる。
- 組織編成とは？チーム内の役割や人員の再配置を行うことで、戦略や運営を見直し、より良いパフォーマンスを目指すプロセスを指す。
