巨人の若手左腕・吉村が「左キラー」を目指す

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巨人の育成3年目、吉村優聖歩投手(20)が7日、ブルペンでの指導を通じて「左キラー」としての可能性を見せました

吉村選手は今シーズン、3軍戦での出場が主でしたが、阿部監督からの熱血指導を受けてその腕前を磨いています

吉村投手は、変則左腕として名乗りを上げており、阿部監督から約30分の指導を受けた後、「なかなか変則の左サイドはいないはず

武器をどんどん磨いていけたら」と語りました

彼は、現役時代の指揮官である阿部監督を苦しめた元中日・小林正人選手のような活躍を目指しています

ブルペンでの練習では、体をトルネードさせながら腕を振り、「投げやすい」と感じる体験を得たといいます

特に、カーブやチェンジアップの改良が進んでおり、チェンジアップを5本指から3本指に変更した結果、「縫い目に掛けられて抜ける感覚がある」と自主トレでの成果を実感しました

指揮官の阿部監督は、現役時代に変則左腕の小林正人と対戦しており、彼の対阿部通算打率はわずか1割4分8厘と凌ぎを削った関係にあります

吉村選手は今季2軍での出場は1試合のみでしたが、秋季キャンプでは若手主力と共にトレーニングを積んでおり、「どんどん挑戦し、教わったことを試したい」と8日の紅白戦に向けて気合を入れています

「左キラー」小林正人とは

小林正人は元中日の救援左腕で、通算293試合に登板し、167回1/3を投げました

2006年にサイドスローに転向してからは、左打者への対戦が主となり、特に内角シュートと外角スライダーを駆使して「ワンポイント起用」という活躍をしていました

対阿部監督に関しては通算27打数で4安打、打率は1割4分8厘となっています

特に、2011年には阿部選手との対戦で3打数無安打、1三振を奪った試合を自身のベストピッチとしていることからも、左打者に対する彼の強さが伺えます

なお、通算被打率は右打者が0.339、左打者が0.189です

吉村選手の成長が期待される中、阿部監督からの直接指導は非常に貴重な体験となるでしょう。彼の持つ変則投法は、しっかりとしたトレーニングを重ねることでより進化する可能性を秘めています。また、左打者に対し効果的なピッチングスタイルが確立できれば、今後のシーズンでの活躍も楽しみです。
キーワード解説

  • 変則左腕とは?:通常の投球フォームとは異なる手法で投げるピッチャーのことで、バッターにとっては打ちづらい特徴を持つことが多いです。
  • ブルペンとは?:試合前や練習時にピッチャーが投球練習を行う場所で、特にストレートや変化球を確認するために使用されます。
  • チェンジアップとは?:直球と異なる速度で投げるボールで、バッターのタイミングをずらすために使われます。

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