この番組では、記憶に残る名勝負や“知られざる裏話”、さらにはライバル関係や王貞治氏・長嶋茂雄氏との関係など、昭和時代に「最強のスポーツコンテンツ」とされていたプロ野球の魅力を浮き彫りにしている
特に注目されるのは、阪神タイガースで19年間活躍し、名ショートとして知られる藤田平氏の伝説だ
彼は阪神生え抜きの選手として初めて2000本安打を達成し、通算2064安打、首位打者1回、ダイヤモンドグラブ賞3回の輝かしい実績を持つ
1978年には208打席連続無三振という当時のプロ野球記録を樹立した“虎の安打製造機”として、視聴者はその素顔を知る機会が増えた
“牛若丸”吉田義男氏の後継者としての道程
藤田氏は1965年のドラフト2位で阪神に指名されたが、当時は華麗な守備で名を馳せ、“牛若丸”の異名を持つ吉田義男氏が不動のショートとして君臨していた藤田氏は「僕は1年目は半分ぐらいしか出てないんですよね」と振り返りながらも、自信を持ってプレーできたことを強調した
吉田氏だけでなく、同じ内野陣には三宅秀史氏、鎌田実氏がいて、当時の阪神の内野陣は日本一と称されていた
藤田氏は「特に鎌田さんのダブルプレーでのバックトスは本当に早くて、我々はその速さについていけなかった」と述べ、仲間たちの技術を高く評価した
このような先輩たちのプレーを観察し、自らの技術向上に繋げた藤田氏は、吉田氏から教わった「捕ったら放れ」という教えを今でも大切にしている
この番組は、プロ野球の歴史を知る貴重な機会であり、特に藤田平氏の証言からは、彼がどのようにして影響を受け、成長してきたのかが見えてきます。先輩選手たちの手本がない今のプロ野球選手にとって、このようなレジェンドの話はとても参考になるでしょう。その意味でも、藤田氏の言葉には重みがあります。
キーワード解説
- プロ野球とは?プロ野球は、日本のプロスポーツリーグで、野球を愛する多くのファンに支えられており、選手たちの活躍を観ることができます。
- ダイヤモンドグラブ賞とは?ダイヤモンドグラブ賞は、プロ野球で最も優れた守備を示した選手に贈られる賞で、守備の技術が特に評価されます。
- 首位打者とは?首位打者は、シーズン中に最も多くの打率を記録した選手に与えられる称号で、打撃技術の高さを示しています。