侍ジャパン、韓国との引き分けで新ルールの効果を測る

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強化試合で明らかになった新ルールの影響、侍ジャパンが韓国とドロー

2025年11月16日、東京ドームで行われたラグザス侍ジャパンシリーズ2025の第2戦の結果、日本代表「侍ジャパン」が韓国代表と7-7の引き分けに終わった

これにより、年内最後の強化試合を締めくくる形となった

この試合では、新たに導入された「ピッチクロック」と「ピッチコム」が注目された

これらは試合時間短縮を目的に設定されたルールであり、投手が投球開始するまでの制限時間が設けられた

ピッチクロックとピッチコムの導入

「ピッチクロック」とは、投手が投球を始めるまでの時間を制限する制度であり、米メジャーリーグ(MLB)において2023年から採用された

この制度では、走者がいない時は15秒、走者がいる時は18秒内に動作を開始しなければ1ボールが宣告される

また、打者も30秒の間に打つ準備を整えないと1ストライクを受ける

一方、「ピッチコム」とは、投手と捕手間でのサイン交換を電子機器を用いてスムーズに行うためのシステムで、MLBでは2022年に導入された

試合時間と四死球の影響

第1戦の試合は日本が11-4で勝利したが、所要時間は3時間14分、第2戦は7-7で決着がつかず3時間34分を要した

両試合で四死球の数も日本が第1戦で3、韓国が11という異常な数字を示し、第2戦では日本が9、韓国が12を記録したことも影響している

このため、戦術的なプレーが両チームから求められる中、投手の負担が増したため、試合の流れも変わった

選手の感想と今後の課題
第2戦で2イニングを投げた高橋宏斗投手は、試合後に「雰囲気の影響で制球が乱れることがあった」と振り返り、他の選手たちも試合中の緊張感が投球に影響したとコメントした

また、井端監督は「強化試合のメンバーがこのような客観的条件に身を置けたことは良い経験」だと強調し、今後のゲームに向けた準備の重要性を説いた

今回の強化試合では、侍ジャパンが韓国との戦いを通じて、新たに導入されたピッチクロックやピッチコムの影響を直接確認することができました。選手たちもその効果を感じた様子で、今後の実戦でどのようにこれらのルールが活用されるかが注目されます。
キーワード解説

  • ピッチクロックとは? ピッチクロックは、試合時間を短縮するために導入されたルールで、投手が投球を開始するまでの制限時間が設けられています。
  • ピッチコムとは? ピッチコムは、投手と捕手間でのサイン交換を効率化するための電子機器で、MLBで採用されています。
  • 四死球とは? 四死球は、投手が故意または不注意に四球や死球を与えた場合のことを指し、得点に直接繋がることが多いです。

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