そんななか、先週末には侍ジャパンと韓国との強化試合が行われた
この試合は来春に控えるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向けた重要な位置づけとなるものであり、メンバー選考前の最後の2連戦となった
中日ドラゴンズからは4人の選手が選出され、そのプレーが注目された
本記事では、その中から若手投手の金丸夢斗、松山晋也の投球内容に焦点を当て、彼らのパフォーマンスを振り返る
金丸夢斗:ルーキーが担った重要な役割
第2戦の先発マウンドには、ルーキーの金丸夢斗が抜擢された金丸は、左腕として150キロ近い速球を投げる能力があり、その変化球とのコンビネーションが特徴だ
試合では、2回まで無失点で切り抜け、2つの三振を奪い、ただ1本の内野安打しか許さなかった
バッテリーを組んだ岸田行倫(巨人)との連携も良好だった
金丸は自慢のクロスファイヤーを駆使し、シーズン中と同様の投球を見せた
岸田のリードによって多投されたチェンジアップは、相手打者のタイミングを狂わせる効果を発揮した
しかし、3回には先頭バッターに四球を与え、その後、長打でピンチを招いて3失点
審判の判定にも影響を受けながらも、ゾーン管理の課題が浮き彫りとなった
金丸は「左の第2先発」枠を争っており、競争相手には隅田知一郎(西武)や曽谷龍平(オリックス)がいる
前日の第1戦で無失点だった曽谷に対して金丸も準備を進める必要がある
松山晋也:「いつもと違う」状況下での投球
続いて、第2戦で5回に登板したのは松山晋也いつもは8回や9回に登板する選手ながら、今回は異例の早い回での登板となった
5回の登板は直前に決まったとのことで、準備に苦労したと思われるが、結果的には無失点で投げ切った
松山は最速155キロの速球とフォークを武器にし、厳しい表情「ガンギマリ」をユーザからも評価され続けている
先頭バッターには8球を要しながらも三塁ゴロでアウトにし、次の打者も初球で打たせ再び三塁ゴロに仕留めた
2死後には安打を許したが、後続を締めて無失点に抑えた
10日には練習試合で2失点を喫していたが、MLB球への適応にも影響が見られない
今回の強化試合では、若手選手たちが貴重な経験を積む場となり、特に金丸夢斗の登板が印象的だった。シーズン中の成果を披露する場であり、今後の選考にも影響が及ぶ可能性が高い。松山晋也も新たな役割でしっかりと無失点に抑えた点は評価に値する。
キーワード解説
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- ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)とは?
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