高梨選手は今季から年俸1億5000万円の3年契約を結んでおり、新たな契約内容には変更がなかった
会見では冒頭から「『今年はすみませんでした』と言いながら判子を押してきました」と反省の言葉を述べた
2025年シーズンは、プロ1年目から続けていた8年連続40試合登板が途切れ、21試合の登板で0勝1敗5ホールド、防御率3.60という成績に終わった
最終登板となった9月18日のヤクルト戦後、右座骨結節（ざこつけっせつ）の痛みを訴え、現在はリハビリに取り組んでいる
交渉の場では、球団から「しっかり直して、来年良い状態で復帰してほしい」との言葉があったという
高梨選手は、「今年はほぼ投げていない
僕のような選手が怪我をしてキャリアに穴をあけるのは、本当に終わりに近づくことを意味する」と自身の状況を振り返りながら、来季への意気込みを見せた
彼は、「痛みの度合いで言えば、プレーをしながら治せるかという判断をしたが、結果的に長引く形になった
もしかしたら起こるべくして起こったことだったのかもしれないが、どうにかしたかった」と悔しさをにじませていた
33歳の高梨選手は、プロ選手としての残りの期間を意識しながら、「若手選手も出てきているので、その1回、2回のチャンスをつかんで、もう一度ポジションを取れるかどうかの戦いだ」と語った
痛みは「付着部のところ」と医師から説明を受けており、完治には時間がかかるとされている
痛くて動けない状態ではないものの、万全になるにはもう少し時間が必要であるとし、「再発してしまうといよいよキャリアの終わり」と強い危機感を示した
高梨選手は、しっかり治して「今までのベストを超えるパフォーマンス」で返り咲くことを誓った
来季に向け、体の見直しをする必要があると考え、「フォームやフィジカル面を両方から改善していく」と意欲を示した
さらに、今年試したカットボールが「結構使える」と手応えを感じており、「ストレートの威力が上がれば、カットボールも良くなると思う」と今後の戦略を語った
このニュースは、高梨選手の契約更改とともに彼の今シーズンの苦渋の経験を交えており、選手としての葛藤や未来への決意を感じさせるものとなりました。年齢や若手選手との競争の中で、彼がどのように復帰を果たし、再びチームに貢献できるのか、非常に気になります。
キーワード解説
- 契約更改とは？：選手と球団が来季の契約内容を決める交渉のことを指します。
- 防御率とは？：ピッチャーが与えた自責点の数を、投球回数で割ったもので、投手の成績を示す指標の一つです。
- ホールドとは？：救援投手が、試合中に自チームのリードを守りつつ登板した回数を記録したもので、重要な役割を果たしたことを意味します。
