巨人、交流戦での甲斐起用がもたらした影響と投手陣の課題

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巨人は交流戦で甲斐拓也を起用しましたが、結果は7試合すべて敗戦に終わりました

この期間中の対戦相手と巨人の先発投手を振り返ると、6月4日のロッテ戦(先発・井上温大)、ソフトバンク戦(先発・井上)、オリックス戦(先発・赤星優志、戸郷翔征)、日本ハム戦(先発・井上、山﨑伊織)などがあり、全体での失点は38に達しました

一方、岸田選手が起用された際の交流戦成績は5勝3敗1分で、失点は12と、甲斐を起用した試合と比べて明らかに良好な結果を残しました

このため、チーム内では「甲斐よりも岸田を起用すべき」という意見が強まったのも無理はありません

結果がすべて悪い方向に

甲斐起用の理由としては、「パ・リーグを知り尽くしている」という評価があったかもしれませんが、逆に相手も甲斐を熟知していることから、巨人の投手陣がパ・リーグの各チームを抑えることは容易ではありませんでした

結果的に、巨人の交流戦は6勝11敗1分と低迷し、順位も11位という結果となりました

もし、甲斐が起用された試合が4勝3敗であったなら、巨人の総成績は10勝7敗1分に上昇し、順位も4位へと浮上していたかもしれません

この点は非常に残念な要素です

巨人とソフトバンクの投手力の差

なぜ甲斐は交流戦で結果を残せなかったのでしょうか?それは、巨人とソフトバンクでは投手力に大きな差があるからだと考えます

2019年と2020年の日本シリーズでは、巨人はソフトバンクに8連敗しました

ソフトバンクの投手陣は力強いボールを投げ、巨人は彼らに対して効果的な打撃をできませんでした

両者の差は「優れた投手」と「鋭いスイングをする打者」にはっきりと現れています

巨人の投手陣は、対戦相手の好打者に対して消極的になりがちで、ボール先行のカウントが続き、四球を連発する傾向があります

これにより、勝負の場面で投手自身のスピリットが失われてしまっています

甲斐が巨人の捕手陣に加わったからといってこの状況が改善されるわけではなく、甲斐自身が求めた攻撃的なリードが機能しないケースが多々ありました

今回の巨人の交流戦における結果は、甲斐拓也の起用が期待されたにも関わらず、惨憺たる結果に終わったことが浮き彫りになりました。チーム全体の投手力の違いが影響していると感じます。選手たちのスピリットを再確認し、どのように改善していくのかが今後の課題です。
キーワード解説

  • 交流戦とは? プロ野球において、セ・リーグとパ・リーグのチームが対戦する特別な試合期間のこと。通常のシーズンとは異なる形式で行われ、他リーグのチームとの対戦が楽しめる。
  • 投手力とは? 野球において、投手の能力やパフォーマンスを指す言葉。優れた投手はゲームを有利に進める重要な役割を果たす。
  • コントロールとは? 投手が投げるボールの位置を正確にコントロールする能力のこと。良好なコントロールは四球を減らし、試合を有利に進める鍵となる。

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