球団は以前から、ドラフトで有望な選手を選び、その力を「育成」によって引き出してきました
今年はさらに、科学的なデータを活用することで選手のパフォーマンス向上を目指しているようです
自費で「ドライブライン」へ
自主トレの時期に入ると、各球団の選手たちが新シーズンに向けての抱負を語る場面が多く見受けられますが、ファイターズでは郡司裕也選手の結婚という嬉しいニュースと、清宮幸太郎選手のコンディション不良という不安なニュースが流れています清宮選手は自主トレを続けるために早急に状態確認を行い、トレーニングを再開しました
そんな中、2021年ドラフト1位指名の達孝太選手は、アメリカの動作解析施設「ドライブライン」へ自費で渡航する決断をしました
この施設は、選手の投球動作などを科学的に解析し、パフォーマンス向上に役立つ情報を提供しています
達選手はこの約700万円の自己投資が自身のキャリアにとって有意義であると考えています
「ドライブライン」は、野球におけるデータ解析の重要性を体現しており、多くのプロ選手がここでトレーニングを行っています
たとえば、トラックマンやラプソードといった機器によって、投手は球の回転数や打者は打球角度をリアルタイムで確認し、そのデータを基に自主トレーニングを行います
こうしたデータ解析の導入により、選手は自分のプレーを客観的に見つめ直すことができ、より効率的なプレー方法を学ぶことが可能となっています
このように、プロ野球界ではコーチの役割が以前とは異なるものとなり、選手自身がデータを活用して成長する時代が訪れています
プロ野球において、選手自らがデータを活用してトレーニングを行う姿勢が重要になっていることが分かります。また、昨今のトレーニング方法の変化により、 coachesの役割がどのように変わっていくのか、興味が尽きません。この流れは選手自らが主導権を持つ新しい時代の到来を示しています。
キーワード解説
- ドラフトとは?:ドラフトは、プロ野球チームが若い選手を獲得するための制度で、各チームが持つ指名権を用いて選手を選びます。
- 育成とは?:選手が持つ才能や能力を引き出すためのトレーニングや指導のことを指します。
- モーション・キャプチャー・ラボとは?:選手の動作をカメラで捉えて三次元的に解析する技術で、パフォーマンス向上に寄与します。
- フィードバックとは?:自分の行動や結果に対する評価や反応を受け取ることを指し、選手の成長に重要な役割を果たします。