昨年10月の日本シリーズファイナルステージでの悔しい経験をバネに、伊藤投手はチェンジアップに新たな技術を融合させた新球、「キックチェンジ」を開発した
これは、ボールに中指の爪を立て、3時方向の回転をかけることで左打者の外角にシンカーのように落ちる軌道を描く球種である
先日行われたキャンプ初のブルペン投球で、伊藤投手は「キックチェンジ」を4、5球試投した結果、「これだったら使えそうかなと思ったが、あれを毎回投げられれば苦労しない」と自己評価には厳しいものがあった
しかし、実際に投球を受けた捕手・進藤選手は「見たことのない回転がかかっていて、捕るのが大変だった」と新球の魅力を称賛している
昨季は14勝を挙げ、勝率・737で2冠に輝いた伊藤だが、クライマックスシリーズでの対ソフトバンク戦では6回途中10安打4失点と打ち込まれてしまった
特に、スプリットに関して「スプリットのスピードが速すぎて、真っすぐに対応してくるところに合ってしまった」と分析
今シーズンに向け、球速帯がスプリットとチェンジアップの中間に位置する「キックチェンジ」の必要性を感じ、このオフにはMLBジャイアンツのバードソング投手を参考に改良作業を行ってきた
伊藤投手はすでに、エスコンフィールドでの今季開幕戦となる4月1日のソフトバンク戦での先発が内定している
彼は「実戦が入り、出力が上がってきた中で使っていけるか」と語りながら、昨季13.5ゲーム差をつけられた王者へのリベンジを誓い、エースとしての自覚を新たにしている
今後の活躍が期待される
伊藤投手が新たに習得した「キックチェンジ」は、昨シーズンのクライマックスシリーズでの打たれた経験を踏まえた技術革新です。新球によって打者の対応を難しくできるかどうかが鍵となるでしょう。実戦での結果に期待が寄せられています。
キーワード解説
- キックチェンジとは?新球「キックチェンジ」はチェンジアップに独自の回転を加え、左打者の外角へシンカーのように落ちる投球です。
- スプリットとは?スプリットは、ボールの握りを変えることで速球と変化球の間の球種で、変則的な軌道を持ち、打者を混乱させることができます。