甲斐はまだ試合経験が浅く、1イニングだけでは投手との相性を判断するのは難しいものの、試合を通じてお互いの特性を理解し合うことが必要です
この日は甲斐のサイン通りに戸郷が投球を行いましたが、特に重要になるのは、今後のピンチの場面で戸郷がどのような球を投げたいかを把握することです
これにより、より効率的な配球が可能となります
ブルペンでの練習だけでは投手の性格を完全に理解するのは難しく、実際の試合を通じて見極めていく必要があります
また、セ・リーグの5チームは甲斐のスタイルを分析してくるため、戦術的な駆け引きが鍵となります
試合の3回、オースティン選手を迎えた際、左腕の又木が甲斐の指示に従い、内角真っすぐを3球続けて要求した結果、オースティンは見逃し三振に倒れました
この配球はシーズン中には見られないもので、甲斐が多様な配球を試みている様子が伺えます
これからも甲斐の成長とともに、岸田や大城卓といった他の捕手とのかけもちがうまく機能すれば、非常に興味深い展開が期待されます
今回のオープン戦での試合は、甲斐捕手にとって成長の機会となったことでしょう。特に、戸郷投手との連携を深めることや、他の捕手との併用も非常に興味深いです。選手たちが新たな戦術や配球を試すことで、シーズンに向けての布石となれば良いですね。
キーワード解説
- オープン戦とは?:プロ野球のシーズン開始前に行われる試験的な試合のこと。選手の調整やチーム戦術の確認が目的。
- 配球とは?:捕手が投手に対して投げる球種や位置を指示すること。試合の流れや打者の特性に応じて適切な配球が求められる。
- ピンチとは?:試合の中で得点を奪われる危険がある場面のこと。投手や守備陣は、特に注意が必要となる。

