菅野智之が新たな挑戦、オリオールズ春季キャンプでの手応え

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 プロ野球界に新たな風が吹いている

35歳でメジャーリーグ(MLB)へ挑戦する菅野智之選手が、今年の春季キャンプを充実したものとしている

彼はオフシーズンに巨人からボルティモア・オリオールズに移籍し、年俸1300万ドル(約19億4000万円)の単年契約を結んだ

 現地時間の2月26日、菅野はオリオールズの一員としてパイレーツとのオープン戦に登板

2イニングで22球を投げ、被安打2で無失点の好投を果たした

奪三振はなかったものの、四球は1に留まり、内容の濃い投球を披露した

地元紙『Baltimore Sun』は「オリオールズが求めた通りのデビュー登板だった」と菅野のピッチングを高く評価した

 菅野はこの試合で、グラウンド上でのパフォーマンスだけでなく、様々な変化球を駆使した投球術を見せた

彼の平均球速は91.9マイル(約147.8キロ)で、これはMLBの平均を下回るが、そのパワー不足を補うための制球力と頭脳的な投球に注目が集まる

 監督のブランドン・ハイドは「菅野の投球は見ていて楽しい

期待が高まる」と語り、彼がオリオールズにとって重要な選手であることを示唆した

 菅野の成功のカギとなるのは、彼の捕手、ゲイリー・サンチェスだ

サンチェスは元ヤンキースの強打者であり、メジャーリーガーとしての経験を豊富に持つ

特に日本人投手とのバッテリー経験が多く、日本人選手のメンタリティを理解している点で、菅野にとっては非常に頼もしい存在だ

 ただし、オリオールズには正捕手のアドリー・ラッチマンがいるため、サンチェスが常に先発出場できるわけではない

それでも、菅野とサンチェスはオープン戦で多くのコミュニケーションを取り合い、お互いの信頼を深めている様子が見受けられる

 菅野は「試合前や試合中にたくさん話をした」と述べ、良好なコミュニケーションを強調

また、サンチェスも「彼が要求したいボールを遠慮なく要求して良い」とし、互いの理解を深めることの重要性を認識している

 オープン戦の登板やバッテリーとの関係構築は今後のシーズンの成功の鍵を握るだけに、菅野がサンチェスとのケミストリーをどう深めるかが注目される

菅野選手のメジャーリーグでの挑戦は非常に興味深いです。35歳という年齢ながら、新たな環境で結果を出そうと努力する姿勢が見えます。また、捕手との関係性もシーズンを通じて重要な要素となるでしょう。
キーワード解説

  • メジャーリーグとは? アメリカで行われるプロ野球の最高峰で、世界中から優秀な選手が集まるリーグです。
  • オープン戦とは? シーズン前に行われる試合で、チームの戦力や選手の調子を試す重要な場です。
  • 捕手とは? 野球で投手からボールを受け取り、盗塁を防ぐなどゲームをコントロールする重要なポジションです。

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