阪神の先発・富田は5回7安打3失点で降板
今季初めて打席に入るなど、改めて「先発」としての動きや心持ちを体感し、開幕2戦目となる29日の広島戦(マツダ)へ向けて準備を整えた
富田は試合後、「初回から先制を許してしまったのが力が入ってしまった原因
変化球も全体的に高く浮いてしまったので、いい課題が見つかった」と振り返る
初回の2死から、紅林に直球を右翼席に運ばれ、これが今春の対外7試合、15イニング目での初失点となった
直後に打線の逆転があったものの、3回と4回にも1点ずつ失点し、劣勢でマウンドを降りることとなった
さらに、投球以外の面でも課題を確認した
2回1死一塁の場面での第1打席では、送りバントを試みたが3球連続で変化球を空振りし三振に終わる
打者としての役割も求められる中で「(打撃に関しては)悪いところが全部出た
試合に出るというだけで不安があったので、これを知れたのは良かった」と吐露した
昨シーズンは主に救援起用で経験が浅く、この打席での苦悩は今後の課題となる
「練習するだけ」とその表情は引き締まった
それでも大事な開幕2戦目のマウンドを託される藤川監督は、この日の結果に対して特に気に留める様子はなかった
監督は「先発ローテーションに初めて挑戦する左腕には理解がある
いいアイドリングになったのでは
昨年はリリーフだったので、出たところ勝負だったが、今度は準備をする段階だから、余念が多すぎて緊張感があったのかもしれない」と富田の緊張を分析
来週には「少しは楽に投げられるだろう」という見通しを述べた
「ピッチングに対する自信はしっかり持っているので、バッティング頑張ります」と富田
開幕まで1週間を切った中で感じた緊張や見つけた課題を、白星につなげるべく努力を続けることが期待されている
富田選手のオープン戦での投球は、課題が見えたものの、自信を持って開幕戦に臨む姿勢が印象的でした。今後の成長に期待できる内容でした。
キーワード解説
- 先発とは?:先発とは、プロ野球の試合において、試合の最初から投げる投手のことを指します。先発は試合の流れを大きく左右するため、非常に重要な役割です。
- アイドリングとは?:アイドリングとは、心や体を特定の状態に備えた状態にすることです。プレマッチでのアイドリングは、選手が試合に向けて店むください状態を整えることを意味します。
- 緊張感とは?:緊張感とは、何か大切なことの前に感じる体や心の張りつめた状態のことです。選手は試合前に緊張することで、その磁場を高めることもあります。