彼は、30日の選抜決勝戦に出場した後、合宿最終日に中5日でブルペンに立つプログラムに参加しました
この一連の流れは、選手の投球フォームやコンディションを保つための重要な取り組みです
この合宿期間中、奥村はノックにおいてもスローイングを行わず、捕球に専念して肩と肘をなるべく使わないよう配慮していました
彼は「投げないので心配されましたが、コンディションが悪いわけではなく、予定通りのスケジュールです」と、その意図を説明しました
ブルペンでの投球では、奥村自身の印象を裏付けるように、速球と切れ味の良いスライダーを投げ込む場面が見られました
さらに、彼は新たにカットボールの習得にも取り組んでいます
特に、奥村はストレートとチェンジアップを駆使するタイプの投手ですが、横系統の変化球はこれまで課題とされていました
合宿中はラプソードを用いて測定を行い、アナリストや捕手のフィードバックを受けながら、技術的な習得に力を入れています
奥村はカットボールについて「悪くないです
学校に帰ったらコーチと相談しながら、投球スタイルを考えていきたいですね」と述べました
この新たな変化球を身につけることで、彼の投球にさらなる進化が期待されます
しかし直球へのこだわりは強く、「直球にはこだわりがあります
まずは直球がしっかりしてこその変化球だと思います」とその基本スタイルを崩さない意志を見せています
彼は「選抜での投球は納得していないですし、評価は低いと思います
春、夏と進化した姿を見せていきたい」と抱負を語り、自身の成長を期待しています
そしてドラフト候補としても注目される奥村
2年前にはエース・杉山遥希投手が急成長を遂げたことがドラフトにつながったように、彼にもその道を開いてほしいという声が高まっています
奥村頼人選手のブルペンでの進化に対する意欲は非常に印象的です。特に彼がカットボールに挑戦している点は、投手における多様性を高めるために重要なステップです。直球の精度を重視しつつ、新たな変化球を身につけようとしている姿勢は、今後の成長が楽しみになる要因です。
キーワード解説
- ブルペンとは？投手が投球練習を行う専用の場所であり、試合中に控えの投手が準備を整える場所でもあります。
- カットボールとは？ストレートよりもわずかに横に曲がる変化球で、打者にとっては読みづらく、打ち損じを誘いやすい球種です。
- ラプソードとは？投球速度や回転数などのデータをリアルタイムで測定する機器で、選手の技術を向上させるために使われます。
