菅野智之投手、初回の被弾からの見事な立ち直りとチームの奮闘

オリオールズ・菅野智之、初回被弾からの立ち直りを見せる

2025年4月23日（日本時間24日）、メジャーリーグのオリオールズに所属する菅野智之投手は、ナショナルズとの試合で今季5度目の先発登板を果たしました

試合はナショナルズが4-3で勝利しましたが、菅野の投球内容には特筆すべき点が多くありました

菅野は7回を投げて5安打3失点という結果でしたが、ブランドン・ハイド監督は「初回の失点から立ち直っての7回まで投げたことはファンタスティックだった」と称賛しました

菅野はこの試合で、「ツーシーム」と呼ばれるボールを使いこなしながら、緩急をうまく操り、様々な球種を投げ分けました

ツーシームは内側に切れ込むような球で、打者にとっては非常に扱いづらいボールです

初回は、先頭打者のジェームズ・ウッド外野手に内角のきわどいコースを狙った球をホームランにされ、さらに2死後にはジョシュ・ベル内野手に特大の2ランを浴びました

このように試合の序盤に大量失点することが多いオリオールズの先発投手陣ですが、菅野は「気持ちを切らさずに丁寧に投げることに気をつけた」と語るように、その後は8人連続でアウトを奪い、持ち直しました

菅野のこの粘り強い投球には評価が集まり、監督は「まだ余力があるようだった」と絶賛しました

しかし、チームは最後まで追い上げましたが、3-4で惜敗となりました

それでも、選手たちは前向きな姿勢を保ち、若手のジャクソン・ホリデー内野手も「彼がマウンドに上がるときはいつもクオリティ・スタートが期待できる」と信頼を寄せています

菅野は今季、先発投手として孤軍奮闘の戦いを続けており、防御率は3.54を記録しています

「きっかけ一つで変わると思うので、信じてやっていきたい」と意気込みを語る菅野は、35歳のオールドルーキーとしてこの苦しい状況を乗り越え、チームを牽引する存在となっています

菅野智之投手のピッチングは、初回に被弾したものの、その後の立ち直りが印象的でした。監督やチームメイトの信頼を得ていることからも、彼の存在感は際立っています。投手としてもチームの精神的支柱としての役割も果たしており、チームが苦境にある中での彼の言葉や姿勢は選手たちにとって大きな支えとなっていることでしょう。

キーワード解説

• ツーシームとは？：内側に切れ込むように進む速球で、打者が捉えるのが難しい球種です。
• クオリティ・スタートとは？：先発投手が6回以上を投げ、3失点以下に抑えることが求められる評価基準です。