試合終了後、才木は「もちろん先発なら、完封というか、完投
投げ切りたいって思いはあるんで
きょうみたいなピッチングは続けてできればよりいいかなと思ってます」と喜びを語った
試合は、才木の先発としての責任感が光った
彼は、1回から内野安打や四球を許し、2死一、二塁のピンチを作るなど、序盤は苦しんだが、二回までに43球を費やしてもなお強気の姿勢を崩さなかった
「すごい球数使っちゃったんで、とりあえずストライク先行で打たせていこうかなっていうところで
その通りにいけたかなと思います」と振り返る彼の姿勢には投手としてのプロ意識が感じられる
才木は、昨年6月2日のロッテ戦以来、通算4度目の完封となった
甲子園での完封は、2023年6月4日のロッテ戦以来
この日をもって才木は、巨人戦でカード別最多となる11勝目をマークし、今季の防御率は1・99と安定感をみせている
特に巨人戦においては、26イニング連続無失点を続けており、近年の宿敵との対決においても抜群の強さを発揮している
才木は、今シーズンに向けて「タイトルは全部取る」と意気込んでいるが、初登板から2試合は黒星が続いた
その際には同学年の村上に相談し、共に意気投合する場面もあった
それぞれの経験を生かしながら、相互の成長を目指す姿勢が彼らの成長を支える要因となっている
今後のタイトル争いに対しても両者は切磋琢磨しながら成長を続けるつもりで、藤川監督も「村上という投手の同級生がいますから
いい意味で切磋琢磨をして、みんなで昇っていってくれればなと思います」と期待を寄せている
才木は「完封は相手にかかわらずうれしいですけど、甲子園もそうですし『伝統の一戦』というところでできたのはすごくうれしい」と実感を込めた
才木浩人投手の完封勝利は、彼の成長と努力の成果を見せる重要な出来事となった。彼と同年代の村上選手との関係性が、より一層の競争意識を生む要因になっている。今後のタイトル争いに対する両者の意気込みは、阪神タイガースにとって大きな期待を抱かせるものであり、次なる試合も楽しみである。
キーワード解説
- 完封とは？投手が試合中に相手チームの得点をゼロに抑えることを指し、特に先発投手の成果として大変評価される。
- 防御率とは？投手が試合で許した自責点を、投球回数で割った数値で、これは投手の実力を示す指標の一つである。
- クオリティースタートとは？先発投手が6回以上を投げて自責点3以下に抑えることを言い、合格ラインとしてよく使われる。
