これにより、直近の4試合での成績は計15打数8安打と好調を示しており、打率は2割5分9厘まで上昇した
しかし、昨オフに総額17億円（推定）で契約延長した背番号3は、今季ここまで42試合でわずか1本の本塁打という、不完全燃焼の状況が続いている
伊勢孝夫氏の指摘
本紙評論家の伊勢孝夫氏は、大山の課題を数字を持って指摘した本塁打数だけでなく、長打率は3割4分8厘と、規定打席到達者の中で18位、OPS（出塁率と長打率の合計）が0.681で17位と、キャリアの中での実力を考慮すると心配な数字が並ぶ
これでは、三塁を駆け抜けるような二塁打は打てるものの、フェンスを越えるような打球は期待できないという見解だ
打撃フォームの変化
昨季までの打撃フォームと比較することで、明確な違いが現れているまず第一に、テークバックの際、大山のバットのヘッドは前年は頭の後ろまで戻っていたが、今年はそれが十分に戻りきっていない
第二に、変化球を打つ際に必要な「間」を作るためのステップに狂いが生じており、その結果、下半身から上半身へと力を伝達することができていないという
打撃復調の要因
プロ9年目を迎える大山だが、肉体的な衰えは見られないものの、わずかなメカニックのズレが問題とされている最近の打撃好調は、広島戦から使用を控えている「魚雷バット」（トルピードバット）が影響している可能性が高い
魚雷バットは、重心を下側に置いた設計なため、使いこなすには特殊なトレーニングが必要とされる
チームへの影響
チームはこの試合を4―5で惜敗したが、大山は2試合続けての猛打賞を記録しており、状態の上昇が期待されている大山が5番に位置することで、相手投手陣に「怖さ」を与える存在となることが求められており、そのためには早急な復調が必要だ
阪神の大山選手が復調の兆しを見せながらも、依然として打撃フォームには課題が残る状況は興味深い。特にテークバックや下半身の動きに問題があるとされており、調整のために新たなバットが影響している可能性もある。今後の活躍が期待される中で、特に本塁打を打つことが強く求められるため、さらなる努力が必要だ。
ネットの反応
大山悠輔選手の長打が減少した要因に関するコメントが多く寄せられています
多くのファンは、彼のホームランを狙わないバッティングスタイルの変化について言及しています
チームバッティングを重視する姿勢が評価され、「献身的な大山」との声も聞かれます
しかし、同時に打球が上がらずゴロが多くなっていることや選球眼の悪さ、加えて体重や体調について懸念する意見も目立ちます
特に、体の状態が長打力に影響を与えているとの指摘が多く、今後の成績の向上が求められています
また、「ホームランは佐藤選手に任せている」といったコメントからは、大山選手がチーム全体の戦略を意識していることが伺えます
一方で、彼が5番打者として打点を上げる重要性も指摘され、長打が減ったとしても、今後は打率を重視してほしいとの声もあります
これらのコメントからは、ファンが期待を寄せる一方で、成績向上に対する厳しい評価や課題が多く寄せられていることが分かります
今後、大山選手がどのように調整し、成績を回復させていくのかが注目されており、彼の活躍がチーム全体の成績にも大きく影響することが期待されています
ネットコメントを一部抜粋
大山はホームランいらんわ。もうホームランを狙う自己中バッティングは辞めたんやろうな。
ほとんど打球サードらへん。守備はうまいけどなー。
本塁打が減っても宮崎みたいに打率３割打てるなら怖いんだが。
さすが打撃指導の名伯楽の伊勢さんらしい分析力です。
壮大な体改革が必要かもしれないですね。
キーワード解説
- テークバックとは？テークバックは、バッターが投球に対してスイングを開始するためにバットを後方に引く動作のことを指します。正しいテークバックができることで、力強いスイングが可能になります。
- 長打率とは？長打率は、バッターがどれだけ長打を打つことができるかを示す数値で、ヒットの中でも特に二塁打以上の打撃が多いほど高くなります。
- OPSとは？OPS（出塁率+長打率）はバッターが出塁する能力と長打力を合わせた指標で、打者の攻撃力を測る上で有用な統計です。
- 魚雷バットとは？魚雷バットは、重心を通常よりも下に配置した特殊なバットで、使用するには特別な慣れが必要です。これは打者のスイングを変える可能性があります。
