長嶋氏は2004年3月に脳梗塞に見舞われ、右半身にまひが残りましたが、その後も壮絶なリハビリに取り組んできました
この姿勢は、同じく巨人でプレーした後輩の横山忠夫さん(75)に大きな影響を与えています
横山忠夫さんのサバイバルストーリー
横山忠夫さんは、長嶋氏の14歳下の後輩で、立教大学からドラフト1位で巨人に入団しました1974年には長嶋氏の引退試合に登板し、翌1975年には8勝を挙げ、通算12勝を記録しています
しかし、1978年に現役を引退後は、池袋で手打ちうどん店「立山」を営んでいます
自身の病との闘い
2004年、横山さんは肝臓がんと診断され、「移植しなければ、3~4カ月の命」と宣告を受けました夫人がドナーとなり、成功した肝臓移植手術は19時間にも及び、術後は歩行が困難になるという厳しい状況が待ち受けていました
しかし、長嶋氏が病に倒れ、その姿をテレビで見たことで、横山さんは心を奮い立たせました
リハビリへの挑戦
「長嶋さんがこれだけやっているのだから、自分ももっと頑張らないと」と思い直し、懸命にリハビリに取り組んだ結果、手術から1年後には通常通り歩けるようになりました“リハビリの姿”が彼にとって、何よりの支えとなったのです
感謝の思い
横山さんは「一番の思い出は野球をやっているときではなく、テレビで見たリハビリの姿だ」と語り、その表情には感謝がにじみ出ていました長嶋茂雄氏の闘志が横山忠夫氏に与えた影響は非常に印象的です。病気によって厳しい状況に置かれた中でも、彼は先輩の姿から勇気を見出し、リハビリを通じて見事に回復しました。このエピソードは、周囲の人々にとっても励みとなるでしょう。
キーワード解説
- 脳梗塞とは?脳の血管が詰まることによって脳への血流が止まり、脳細胞が壊死する病気のことです。
- 肝臓がんとは?肝臓で発生するがんで、早期に発見し治療することが重要です。
- リハビリとは?病気やけがから回復するための訓練や治療のことを指します。

