巨人終身名誉監督・長嶋茂雄氏の闘志が若手選手の心を打つ

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【球界ここだけの話】「燃える男」として知られる長嶋茂雄氏が、巨人終身名誉監督として89歳で天に旅立ちました

長嶋氏は2004年3月に脳梗塞に見舞われ、右半身にまひが残りましたが、その後も壮絶なリハビリに取り組んできました

この姿勢は、同じく巨人でプレーした後輩の横山忠夫さん(75)に大きな影響を与えています

横山忠夫さんのサバイバルストーリー

横山忠夫さんは、長嶋氏の14歳下の後輩で、立教大学からドラフト1位で巨人に入団しました

1974年には長嶋氏の引退試合に登板し、翌1975年には8勝を挙げ、通算12勝を記録しています

しかし、1978年に現役を引退後は、池袋で手打ちうどん店「立山」を営んでいます

自身の病との闘い

2004年、横山さんは肝臓がんと診断され、「移植しなければ、3~4カ月の命」と宣告を受けました

夫人がドナーとなり、成功した肝臓移植手術は19時間にも及び、術後は歩行が困難になるという厳しい状況が待ち受けていました

しかし、長嶋氏が病に倒れ、その姿をテレビで見たことで、横山さんは心を奮い立たせました

リハビリへの挑戦

「長嶋さんがこれだけやっているのだから、自分ももっと頑張らないと」と思い直し、懸命にリハビリに取り組んだ結果、手術から1年後には通常通り歩けるようになりました

“リハビリの姿”が彼にとって、何よりの支えとなったのです

感謝の思い
横山さんは「一番の思い出は野球をやっているときではなく、テレビで見たリハビリの姿だ」と語り、その表情には感謝がにじみ出ていました

長嶋茂雄氏の闘志が横山忠夫氏に与えた影響は非常に印象的です。病気によって厳しい状況に置かれた中でも、彼は先輩の姿から勇気を見出し、リハビリを通じて見事に回復しました。このエピソードは、周囲の人々にとっても励みとなるでしょう。
キーワード解説

  • 脳梗塞とは?脳の血管が詰まることによって脳への血流が止まり、脳細胞が壊死する病気のことです。
  • 肝臓がんとは?肝臓で発生するがんで、早期に発見し治療することが重要です。
  • リハビリとは?病気やけがから回復するための訓練や治療のことを指します。

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