広島・常広羽也斗、苦闘の日々を振り返る – 一軍昇格への壁とは

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
梅雨空が広がる中、広島東洋カープの若手投手、常広羽也斗はプロ野球の厳しさを実感している

交流戦が始まりシーズン中盤を迎えた今、彼は依然一軍に昇格することなく、二軍での日々を強いられている

これまでウエスタン・リーグで登板した9試合では1勝6敗、防御率4.37と振るわない成績が続いている

彼に立ちはだかる壁は、時間の流れではなく、自己克服が必要なものである

高まる期待値と現実

2023年のドラフトで広島に1位指名された常広は、初登板で初勝利を挙げた実績があるものの、今季はこれまで目立った成績を残せていない

評価は高く、特にキャンプ中の投球は好評で、評論家からは「ポスト九里」として期待が寄せられるほどであった

しかし、実際の試合では課題を露呈し、期待とは裏腹に苦戦が続いている

開幕前の失敗

侍ジャパンの一員としての経験を経て、春季教育リーグでは無失点の好投を見せたが、その後のオープン戦でのパフォーマンスは物足りなかった

特に、西武とのオープン戦での初回に立て続けに失点し、評価を大きく落とす結果となった

これにより開幕ローテーションから外れることが決まった

未完成の才能

その後のウエスタン・リーグでの初登板では、1失点を守ったが、その後の試合では安定した成績を残せず、連打を浴びる場面が目立った

特に、フォームの乱れが影響し、自己制御が難しくなっていることが指摘されている

野村祐輔三軍投手コーチは、「ドラフト1位としての質を持っているが、球質が一定しない」と厳しい指摘をしている

未来への挑戦
常広自身も現状をしっかりと受け入れており、「フォームを安定させることが重要」と語る

良い時期のフォームを維持することが難しいと感じているが、それを克服するためには研鑽に励むしかないと決意を新たにする

常広羽也斗選手の苦境は、多くの若手選手が直面する成長過程の一部である。特に、自身の力を発揮できずにいる現状は厳しい。しかし、彼が持つポテンシャルや過去の実績からも強い意志を持ってこの壁を乗り越えてほしいと思う。
キーワード解説

  • ウエスタン・リーグとは?ウエスタン・リーグは、日本のプロ野球における二軍(ファーム)のリーグで、若手選手や控え選手が成長する場です。
  • 防御率とは?防御率は、投手が1試合あたりにどれだけの失点を防いだかを示す指標で、数値が低いほど優れた投手と評価されます。
  • オープン戦とは?オープン戦は、公式戦前に行われる試合で、選手の調整やチームの戦力を確認する目的があります。
  • フォームとは?フォームは、投手がボールを投げる際の体の使い方や動きのことを指し、良いフォームが球質や制球力に大きく影響します。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。