阪神・伊藤将司投手が今季初先発で無失点、復活の兆し

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阪神・伊藤将司投手が無失点を達成し復活の兆し

<日本生命セ・パ交流戦:西武3-2阪神>◇11日◇ベルーナドーム 阪神タイガースの伊藤将司投手(29)が、今季初先発で7回2/3を無失点に抑えた

これまで不振が続いていた左腕にとって、大きな希望を示す内容となった

この試合で、伊藤投手は初回から3者凡退に抑える好スタートを切った

2回には2死から連打を浴びたが、一塁走者を巧みに牽制(けんせい)で誘い出し、重盗を防ぐ見事なプレーも見せた

3回以降になると、完全にペースを掴み、140キロ台中盤の速球をコースに的確に投げ込み、得意のツーシームを駆使して打者を翻弄(ほんろう)した

伊藤投手はこの日、4安打1四球を許す安定感を誇り、最終的には7回2/3を投げて無失点という成績を収めた

8回には及川投手と交代したが、彼に対して感謝の気持ちを示しながらマウンドを降りた

特に伊藤投手は、新人年の2021年から3年間で計29勝を挙げ、左のエースとして知られていたが、ここ1年以上は苦しいトンネルから抜け出せずにいた

彼は今年5年目を迎え、基本に立ち返るべく自主トレやキャンプを通したフォームの再確認を行った

特に、直球と変化球の使い分けが重要だと認識し、直球を強化するために多くの努力を積み重ねてきた

試合後、藤川監督は「素晴らしかったですね」と伊藤投手を称賛し、高低の制球力が光ったと評価した

伊藤投手の復活は、水曜日のローテーションにも大きな影響を与える可能性があり、今後に期待が寄せられている

昨年7月以来の勝利は果たせなかったが、この日105球の投球は次への鼓舞となるだろう

【柏原誠】伊藤将司投手の復活が見られる素晴らしい試合でした。これまで不振が続いていた彼が、しっかりとした投球で無失点に抑えたことは、今後のチームにとっても大きなプラスになります。監督からの評価も高く、ローテーションに新たな可能性をもたらすことでしょう。
キーワード解説

  • 伊藤将司とは?阪神タイガースに所属する左腕投手で、2021年にルーキーイヤーを迎え、数多くの勝利を挙げた実力派。
  • 牽制(けんせい)とは?投手が一塁や二塁にいる走者を出させないために、急に投球動作を止めて走者を欺く技術。
  • ツーシームとは?投手の投球の一種で、通常のストレートと比べて横方向に変化する球種。
  • 制球とは?投手が投球コースをコントロールする能力。良い制球力は、打者に対して効果的な投球を可能にする。

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