阪神・伊藤将、快投もサヨナラ負けに沈む復帰戦

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◇交流戦 阪神2―3西武(2025年6月11日 ベルーナD) 猛虎の背番号「27」の前で、獅子の背番号「27」が歓喜の浴びる瞬間が訪れた

しかし、ハッピーエンドだったはずの伊藤将選手の復活劇は、9回の劇的な展開により暗転してしまった

伊藤選手は7回2/3を投げて4安打無失点の快投を見せたが、昨年7月6日のDeNA戦以来待望の白星は消え去った

試合後、伊藤選手は「良かったと思います

コースにも決まっていたので」と満足感を表現したものの、その言葉の裏にはチームのサヨナラ負けによる悔しさが滲んでいた

今季初の1軍登板で力投したにもかかわらず、勝利を味わうことは叶わなかった

それでも、多くの虎党に「将司が帰ってきた」と強烈な印象を残したことは間違いない

6月半ば、チームが60試合目を迎えたなかで、再び1軍からの呼びかけがあった伊藤選手

いつも通りの半袖姿で、日焼けした腕を振り回し、序盤から快調にアウトを重ねていった

特に3回2死一塁からは14人連続アウトという偉業を達成

奪三振は3つながら、球速以上の伸びを持ったストレートや多彩な変化球で打者を翻弄し、凡打の山を築いた

伊藤選手は、1年目から10勝、9勝、10勝を積み重ねてきたが、昨シーズン途中から不振に陥り、後半戦は中継ぎに配置転換された

今年の春も調子を上げられず、思うような状態に戻らなかった

投球フォームやボールの質を追求するあまり、考えすぎが影響してしまったと感じ、心機一転「自分が気持ちいいように投げよう」と心がけた結果、本来の姿を取り戻すことができた

この日の登板は新人時代のようなストライク先行のテンポで、完投や完封も視野に入る良い内容だった

藤川監督は「素晴らしかった

低めの制球力も最高だった」と伊藤選手の活躍を称賛した

痛い敗戦の中でも、非常に大きな収穫があったことには間違いない

この記事からは、選手が試合に復帰してからの努力や成長の跡が見え、今後の活躍が期待できることが感じ取れます。一方で、チームとしての勝利を掴めなかったことは残念ですが、個々の選手の活躍がチームを引っ張る要因となるでしょう。
キーワード解説

  • 制球力とは?:制球力は、投手がボールを投げる際に狙った場所に正確に投げる能力のことです。制球が良い投手は、打者を簡単にアウトにすることができます。
  • サヨナラ負けとは?:サヨナラ負けは、試合の最終回に相手チームが得点し、その結果として試合が終了することを指します。この場合、負けたチームはその試合を逆転できなかったことになります。
  • 快投とは?:快投とは、投手が特に優れたパフォーマンスで打者を抑えることを意味します。多くのアウトを取り、失点を抑えることが求められます。

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