この試合では、本塁打に関するリプレー検証が1試合に2度行われるという前代未聞の出来事が起こった
第1のリプレー:レイエスの本塁打判定
第3回裏の2死二塁に、日本ハムのレイエスが打った左中間への大飛球が青いペイントが施されたフェンスの最上部に当たり、ボールがグラウンドに跳ね返った初めの判断では、ボールはインプレーとされ、レイエスは二塁止まりであった
しかし、審判団は自ら検証を行い、最終的には本塁打との判定が下された
この判定に影響を与えたのが「エスコンフィールド特別グラウンドルール」の第4条であり、これは打球が外野フェンス上部の青いライン上の支柱に当たった場合、プレーがフェンス内に戻っても本塁打としてカウントされることを規定している
第2のリプレー:野村の三塁打判定
続く第7回裏の2死一塁で、日本ハムの野村が打った打球はセンターバックスクリーン付近のフェンス最上部に当たったが、ボールは再びグラウンドに跳ね返ったこの時も最初はボールがインプレーとされ、野村は三塁で待機していた
だが、新庄監督がリクエストを要求し、再検証の結果、フェンス上部の上の柵には当たっていなかったため、判定はそのまま三塁打となり試合が再開された
この時適用されたのは特別グラウンドルールの第5条で、青いラインに打球が当たってスタンドやブルペンに入った場合にのみ本塁打とされ、フェンスに跳ね返った場合はボールインプレイとなる
今回の試合でのリプレー検証は、技術を活用した進化したジャッジの一端を示しています。審判が自分たちの判断を見直す姿勢は、観客にとっても試合をより公正なものにするための重要なステップだと言えるでしょう。
キーワード解説
- リプレー検証とは? 野球におけるリプレー検証とは、審判が誤判定を訂正するために、試合中に映像を確認する手続きを指します。これにより、プレーの正確性を担保することが目的です。
- 本塁打とは? 本塁打は、バッターが打ったボールがフィールド内から外野フェンスを越え、スタンドに入ることによってスコアを獲得できる方式を指します。
- グラウンドルールとは? グラウンドルールは、特定の球場内でのプレーに関する特殊な規則を指します。特に球場によって異なるルールが設定されていることがあります。

