彼は、先発投手陣が1点リードの状況で迎えた9回に登板
先頭打者をチェンジアップで打ち取った後、続く打者も速球で処理し、最終的には中前打を許したものの無失点で抑えた
「投手陣がゲームをつくって1-0という場面だったので、ここで決めるという気持ちでマウンドに上がった
無失点に抑えられて良かった」と振り返る宮﨑投手は、埼玉栄高校から東農大を経て育成ドラフト8位で入団した最速151キロの左腕
2023年1月に行った、肘の靭帯再建術(トミー・ジョン手術)からの復帰後、昨年6月に初の実戦登板を果たし、その後14試合に登板して0勝1敗、防御率1.47を記録
特に、5月6日の広島戦からは7試合連続無失点を続けている
この日は、育成ドラフト6位の川口冬弥投手が支配下選手になるニュースもあり、宮﨑投手は「悔しすぎて外を40分くらい走った」と告白する
彼は自身の成績について「力強い真っすぐと投げっぷりの良さが強みだ」と自信を見せている
現在、大江竜聖投手や復帰したヘルナンデス選手が控えており、支配下登録の期限が迫る中、彼は「川口に負けられないという思いはある
全力で支配下を取りに行くために必死にやる」と闘志を燃やしていた
今回の試合で宮﨑投手は重要な局面での無失点ピッチングを披露し、支配下登録に向けてのアピールに成功した。若手選手の中での競争が激化する中で、今後の成績が注目される。また、育成選手の活躍はチーム全体にとっても大きな励みとなるだろう。
キーワード解説
- トミー・ジョン手術とは?:肘の内側靭帯を再建する手術で、野球選手などがよく受ける。回復には時間がかかるが、成功すれば投球能力が戻ることが期待される。
- 防御率1.47とは?:1イニング当たりに許した得点の平均を示す指標で、数値が低いほど投手が良い成績を残していることを意味する。
- 支配下登録とは?:育成選手がプロチームで正式に契約することを指す。これにより、選手は1軍・2軍の試合に出場できる資格を得る。

