狩野氏は、プロ入りから17年間戦い抜いた後、悪循環にはまってしまったと語る
彼のキャリア最終年は、「選手会長」という重要な役割を担いながらも、わずか5試合の出場で5打数無安打という成績で終わった
狩野氏は2000年、ドラフト3位で群馬県立前橋工から阪神に入団し、2009年にレギュラー捕手としての地位を確立
しかし、その後メジャーから帰国した城島健司選手の加入により、2010年から外野手に転向を余儀なくされた
その後、腰痛に悩まされ、2012年オフには育成契約となる苦境を味わった
だが、彼は2013年に支配下登録を果たし、代打としての役割で復活を果たした
2016年シーズン終了後、狩野氏は選手会長に就任
「若手選手がまだいないから」という理由で、当初は一時的なつもりで引き受けた役割であったが、自身の選手生活にも影響を与えることとなった
狩野氏は17年目のシーズンに、優勝か大活躍、あるいは現役引退のいずれかが待っていると考えていた
自身の誕生日や契約日が17日であったことも、彼の考察を一層深める要因となったようだ
しかし、狩野氏の期待とは裏腹に、その年の成績は低迷していった
開幕から数試合での成績が振るわず、自身の調子に疑問を抱くようになった
特に、4月の広島戦での代打三振や、ヤクルト戦での遊ゴロは、彼にさらに重圧を与えたと語る
5月には、ついに奥さんに「7月までに1軍に呼ばれなかったら辞める」と告げるまでに思いつめてしまった
狩野恵輔氏のストーリーは、プロ野球選手の厳しさを物語っている。彼は選手会長としての重責を担いながら、最後のシーズンでは調子を崩してしまった。このような逆境を乗り越えることの難しさを改めて考えさせられる。選手の栄光の裏には、努力と苦労が隠れているということが見えてくる。
キーワード解説
- 選手会長とは?:選手会長とは、プロ野球チームの選手を代表する職務であり、選手と球団との橋渡しをする重要な役割を持っています。
- 育成契約とは?:育成契約は、選手が正式なプロ契約を持たない状態で、育成目的のために球団に所属する契約形式を指します。
- 代打とは?:代打とは、試合中に既に出場している選手に代わって、打席に立つために起用される選手のことを指します。
- メジャーとは?:メジャーは、アメリカのプロ野球リーグを指し、特に高いレベルの競技が行われていることで知られています。
- 支配下選手とは?:支配下選手は、球団と正式な契約を結んでいる選手で、1軍や2軍に登録され、試合に出場することができます。

