ベルーナドーム、夏季暑熱対策に大規模ミスト設備を導入

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埼玉県所沢市の西武の本拠地であるベルーナドームにおいて、夏季の暑熱対策として新たに冷却用ミストの噴射装置が稼働を始めました

最初の試合は7月8日の楽天戦で、この装置は観客席付近に設置されています

新しい冷却装置の特徴

このミスト噴射装置は、内野指定席エリアの10カ所に設置されており、屋根や支柱の足元から冷却用ミストが噴射される構造です

インプレー中を除いて、試合の開場から終了までの間、不定期に作動し観客の快適さを図ります

ミストの周りでは最大5度の温度低下が見込まれ、ミストは15秒間噴射される予定です

運用は、天候や湿度、温度の状況に応じて最適化されるとしています

背景と歴史

ベルーナドームは1979年に西武球場としてオープンし、1999年にドーム化されましたが、屋根とスタンドの間には壁がなく外気が入りやすい構造でした

そのため、近年の酷暑による観客の快適性向上が大きな課題とされていました

その他の暑熱対策

さらに昨年から続けられている取り組みとして、来場者には冷たいタオルや氷のう用の氷が配布され、場内にはスポットクーラーも設置されています

また、選手の暑熱対策としても、冷風機や業務用冷凍庫が設置され、選手の体を直接冷やすためのネッククーラーや氷のうが追加で用意されています

ベルーナドームが導入した大規模ミスト設備は、夏季の暑さを和らげるための大きな一手となります。観客や選手の快適性を追求する姿勢が評価される一方で、今後の運用や効果についても注目が必要です。また、他球場の取り組みとの比較も行いながら、より良い観戦環境を提供する方策が求められます。
キーワード解説

  • 暑熱対策とは? 暑さによる影響を軽減するための対策や手法のことを指します。特に、スポーツイベントなどでは観客や選手の快適さを保つために重要です。
  • ミスト噴射装置とは? 水を霧状に噴射する装置で、周囲の温度を下げ、体感温度を快適に保つことが目的です。
  • ドーム化とは? 屋外スタジアムから屋根を設けて内部環境を制御することで、天候による影響を軽減し、より多くの観客を集めるための手法です。

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