この試合は元プロ野球選手である安藤信二監督（54）が今春に就任して以来初めての夏の試合で、先発した選手全員が安打を記録するなど、計20本のヒットを放ち、7回コールド勝ちの快挙を達成しました
試合は、成立学園が4回以降から猛攻を仕掛け、4回に3点、5回に3点、6回に4点を加え、リードを広げる展開になりました
安藤監督は試合後のインタビューで「最初は硬かったですが、2アウトから点が取れて乗っていけた
ナイスゲーム」とコメントし、選手たちの奮闘を称えました
安藤監督は、社会人や大学など様々なカテゴリーでの監督経験を持つため、高校野球の特性についても理解を深めています
「負けたら終わり」という高校野球特有の緊張感を感じつつ、初めての夏の大会に臨んだ彼は「選手が力を発揮してくれました」と振り返り、自身の指導が実を結んだことを嬉しそうに語りました
彼の経歴には、1988年に大分・佐伯豊南から西武ライオンズにドラフト4位で入団し、プロ選手としては投手から内野手へ転向した経歴が含まれています
その後、引退後には社会人野球クラブチームの指導や、環太平洋大学の監督も務めています
昨年までは社会人チームで監督としての地位を築き、今年春から成立学園の監督に就任しました
前監督の指導方針により、選手たちは不安を抱えていましたが、安藤監督は「選手たちが野球を嫌いになって欲しくない
野球は楽しいものであるというメッセージを伝えたい」との思いを持ち、自らの指導法を見直しました
ミスを恐れず、次に切り替える姿勢を身につけさせるよう努め、全力でプレーすることの重要性を教えました
その結果、選手たちの結束も強まり、チーム全体の雰囲気が改善されたと語られています
春の東京大会では、帝京戦で1対13の5回コールド負けを喫しており、その悔しさを忘れられない安藤監督は、同じブロックで再挑戦の機会を得ました
今大会で12年以来の甲子園出場を果たすことを目指し、準備を重ねていくと意気込みを見せています
成立学園の安藤監督が夏の初戦で王子総合に勝利したことは指導者としての自信を深める重要な瞬間となりました。選手たちが彼の指導方針を受け入れ、一体感を持ってプレーできた結果、見事な勝利を収めたことは、今後の試合に向けても励みになるでしょう。
キーワード解説
- 安藤監督とは？：元プロ野球選手であり、多様な指導経験を持つ野球指導者です。
- 高校野球とは？：日本の高校生を中心に行われる野球の大会で、特に夏の選手権大会は重要視されています。
- 7回コールドとは？：試合が特定の点差以上で進行し、規定のイニングに達していない場合に試合が早期終了となるルールです。
