中日・大野雄大が3年ぶり完投、7-1で広島に勝利

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◆JERAセ・リーグ 中日7―1広島(12日・バンテリンドーム) この日、中日・大野雄大投手(36)は、野球ファンからの大きな拍手に迎えられながら、マウンドでの使命を全うした

先発として登板した大野は、初回に中村健選手に対して四球を与え、その後小園選手には中越えの適時二塁打を打たれ、無失点は逃したものの、最終的に4安打1失点の内容で3年ぶりの完投を達成した

大野は、前回の登板でも完封のチャンスを目前で逃した経歴を持っており、この試合でも1065日ぶりの27個のアウトを奪うという快挙を達成した

「完封は特別だけど、最後まで投げ切れたという達成感がある」と彼は語った

先日のヤクルト戦では、無失点での9回に左ふくらはぎがつり、降板を余儀なくされたが、この日は108球を投げ抜いた

「つりかけたけど、なんとか投げられた」と自己評価も良好だ

試合全体を通し8回まで相手に二塁さえ踏ませないピッチングを披露した大野は、全盛期の直球やツーシーム、フォークを駆使しながら、横の変化球も巧みに使いこなしていた

「その投球が生きた」と新人捕手の石伊選手に感謝の意を示した

これで大野自身は3連勝を迎え、今季5勝目を記録した

過去には沢村賞を受賞した20年には20試合で10完投を成し遂げた左腕投手だが、過去2年間は7回が最長であった

実は23年には左肘手術を受けており、「もう完投はできないと思った」と振り返る

術後の違和感が消えたのは昨年の夏で、オフシーズン中も肩肘を休めることなくシーズンを迎えた

その後、前回登板で自信が戻ったと語る

「5、6回で交代というイメージがついたが、今は変わった」と笑顔を見せた

また、左腕エースとしての先輩であり、自身の若手時代のコーチである今中慎二氏に並ぶ通算91勝目に「完投しまくった今中さんに並べるのは嬉しい」と語り、チームにとっても今季82試合目で初の完投勝利となった

直近の13試合では大野以外の先発投手に白星がなく、彼の3連勝がチームの逆襲ムードを創り出している

中日・大野雄大選手の完投勝利は、彼のキャリアにおける重要な瞬間であり、怪我からの復帰後に見せたパフォーマンスは多くのファンに希望を与えるものでした。特に、千しい自己評価を持つ姿勢は、選手としての強さと成長を感じさせます。チーム全体にとっても、今後の逆襲ムードを醸成するきっかけとなるでしょう。
キーワード解説

  • 完投とは? 完投は、先発投手が試合を通して自らで投げ抜くことを指し、試合の結果がどうであれ、他の投手に交代することなくマウンドを守り続けることを意味します。
  • 沢村賞とは? 沢村賞は、日本のプロ野球界において優秀なピッチャーに与えられる賞で、その年に最も優れた成績を収めた投手に授与されます。
  • ツーシームとは? ツーシームは、投手が投げるボールの種類の一つで、ストレートよりもわずかに沈む軌道を持ち、バッターに打ちにくい特徴があります。
  • 左肘手術とは? 左肘手術は、投手が肩や肘の故障により受ける医療処置で、リハビリを重ねなければならないため、選手のキャリアに大きな影響を与えることが多いです。

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