(延長8回タイブレーク、13日・札幌モエレ沼公園野球場)札幌北広島ボーイズBが同門の札幌北広島ボーイズとの決勝戦を制し、大会初の栄冠を手にした
試合は土壇場の7回に同点に追いつき、延長8回のタイブレーク方式で進行した
この新しいルールでは、各イニングの先頭打者が必ず1死満塁からスタートするという形式が取られる
決勝打を放ったのは、捕手の近藤周吾選手(3年)
彼は延長8回の先頭打者としてフルカウントから直球を捉え、サヨナラ打を左翼へ放って試合を決めた
試合前の円陣では、キャッチャーとしての読みが生かされる場面があり、チーム全員が打ちに行くことを確認し合った
近藤は「相手は仲間だけど、絶対に勝ちたかった」と勝利への執念を見せた
両チームの力が拮抗する中、初回から一進一退の攻防が繰り広げられた
その中で、札幌北広島Bは7回に暴投によって同点に追いつくという好プレーを見せた
チームを引っ張ったのは、4打数4安打を記録した1番打者の太田慶音選手(3年)で、「優勝したかったので、そこは割り切ってプレーした」と語る
この大会での同門対決は2015年の函館大会以来で、非常に特別な意味があった
主将の煙山真大選手(3年)は「このカードになってうれしかった」とコメントし、チーム全体として満足感に包まれた様子が伺えた
今大会で初タイトルを取得した札幌北広島ボーイズBは、次回の関東大会(群馬など)に向けて気持ちを新たにしている
監督の山田徹氏(65)は「紅白戦のようになるのが怖かったが、真剣にやれて良かった」と振り返った
なお、試合中の三塁ベースコーチを担当した太田花凜選手(2年)は、球場中に響き渡る声を出しながらチームを盛り上げた
この活躍に兄の慶音選手は「女子だけど、よく声が出ている
あの声に助けられている部分はある」と妹を称賛した
| 表彰選手 | 最優秀選手 | 優秀選手 |
|---|---|---|
| 近藤周吾(札幌北広島B) | 大西悠晴(札幌北広島B) | |
| 関川楓雅(札幌北広島) | 山本陽亮(札幌豊平) | |
| 経塚大雅(苫小牧) |
キーワード解説
- タイブレークとは?試合が引き分けになった場合に、特別なルールのもとで行われる延長戦の形式で、必ず1死満塁の状況からスタートする。
- 同門対決とは?同じチームや組織に所属する選手同士が対戦する試合のことを指し、通常は緊張感が高い。

