巨人・田中将大が復帰戦で評価を受けるも課題も明確に

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◇7日 巨人2―3ヤクルト(東京ドーム) プロ野球の巨人に所属する田中将大選手が、98日ぶりに1軍のマウンドに復帰した

前回の登板は5月1日の広島戦で、今回の試合では今季最長の6回途中まで投げて2失点を記録

白星こそ獲得できなかったが、「やってきたことの積み重ねを出せた」という手応えを口にした

田中選手は、「先のことは考えられない」とし、初回からエンジン全開で6球で三者凡退に抑えた

特に2回には、ヤクルトの村上選手に147キロの直球を内角へ投げ込み、決め球のスプリットで空振り三振を奪った

この日は、村上選手が2022年の三冠王であり、その三振は田中選手にとって意味のある一球となった

また、3回まで三者凡退を続けたことで、好調なスタートを切った

しかし、課題も残った

この日は4回に2死から2連続で四球を与え、オスナ選手に同点の右前適時打を浴びてしまった

田中選手自身も、この日の4四球のうち2球は追い込んでから歩かせてしまい、「カウントの整え方が一番の反省点」と振り返った

6回には、104球目が外れ、再び四球からピンチを広げて降板となった

それでも、36歳の右腕にファンからは温かい声援と拍手が送られるなど、そのパフォーマンスは評価された

阿部監督も「頑張ってくれました」と田中選手の力投をねぎらった

長い2軍生活を経て、日米通算の勝利数を歴代最多204勝に更新したダルビッシュ選手(パドレス)からも刺激を受けており、「一番刺激になる」と語った田中選手

自身の日米通算200勝まで、残り2勝という目の前の目標がある

次の登板では、笑顔でマウンドを降りたいところだ

田中選手の復帰戦は、結果的に評価されつつも課題も浮き彫りになった試合でした。特に四球の多さは、今後の改善点として注目されます。しかし、ファンからの温かい声援は、彼の努力を認める重要な要素であり、さらなる成長に期待が寄せられます。
キーワード解説

  • 四球とは?:四球は、投手が打者に対してボールを投げた際に、打者がバットを振らずにベースに進む権利を与えられることです。通常は、投球がストライクゾーンを外れたり、打者がボールに見える場合に発生します。
  • スプリットとは?:スプリットは、球が投げられた後に急激に落ちる変化球の一種です。この球種は、打者を惑わせるためによく使われ、特に三振を狙う際に効果的です。

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