育成選手工藤泰成、阪神タイガースの支配下登録を果たす
2025年3月8日、阪神タイガースの春季キャンプで行われた激しい支配下選手枠を巡る競争の結果、育成選手である工藤泰成投手(明桜高校~東京国際大学~徳島インディゴソックス)が支配下登録を果たしました藤川球児監督は開幕前に育成からの昇格を決定したことで、工藤選手にとって大きな飛躍となる瞬間を迎えました
工藤投手は、5日の中日戦(甲子園)で最速157キロの速球を投げ込み、1回無失点、2奪三振という素晴らしいパフォーマンスを見せました
これが監督の決断を後押しし、6日に開かれた激励会でその結果が発表されたのです
しかし、工藤選手はキャンプの初めから昇格争いの最前線にいるとは言えませんでした
キャンプの初日は二軍スタートで、紅白戦には登板しない場面もありました
そこで注目されたのは、他の若手投手たちの活躍でした
特に伊藤稜投手や松原快投手が素晴らしい投球を披露し、支配下登録争いで先行するかに見えました
しかし、工藤選手は2月16日の広島戦で最速158キロをマークし、1回無失点の成績を残し、以降も4試合連続無失点を記録するなど、素晴らしい力を示しました
工藤選手のピッチングを高く評価するのは、阪神でかつて一緒にプレーした福永春吾氏です
福永氏は「工藤選手の速球は良い投手が揃う阪神の中でも突出した存在
コントロールと変化球の精度も予想以上」と述べ、無四死球でのピッチングを特に評価しました
また、藤川監督の支配下登録の決断も称賛され、工藤選手の強いモチベーションとパフォーマンス向上が結果に結びついたとされています
今後の起用については「コンディション重視での間隔をあけた起用が予想されるが、一軍の戦力としてのスキルアップに期待したい」との見解が示されました
工藤選手が育成からの昇格を果たしたことは、特に中継ぎタイプの投手として重要な一歩となり、過去の成功例とともに、さらなる活躍が期待されています
記事は、工藤泰成選手の育成選手からの支配下登録の経過とその背景を詳しく伝えています。キャンプ初期には苦戦していた工藤選手が、徐々にその力を発揮し、監督の決断を得るまでの流れは非常にドラマチックです。特に、彼の速球と無四死球の投球は今後の活躍に向けて大きな期待を抱かせます。
- 育成選手とは?育成選手とは、プロ野球において、ドラフトで指名されながらも一度は契約に至らなかった選手が、特別な枠で契約され、育成される選手のことを指します。
- 支配下登録とは?支配下登録とは、チームの選手として正式に登録されることを意味し、一軍や二軍でプレーする資格を得ることを示します。
- 四死球とは?四死球とは、選手や投手が四球や死球(投げられたボールがバッターに当たること)で出塁することを指します。これを少なくすることは良いピッチングの証とされています。


